「企業会計原則」は収益の原則的な認識基準
として発生主義を採用せずに実現主義を採用
している。その理由は、主として認識される
収益に客観性と確実性を付与するためである
まず、発生主義は経済的価値増加の事実に
応じて収益を認識する基準である。
発生主義によれば、投資活動全体を通じて
収益を認識することが可能となるが、これを
客観的な金額で現実に行うことは多くの場合
困難であろう。また、販売よりも前に認識
された収益は、販売が行われる保証がない
限り確実性に乏しい。このように発生主義は
認識される収益に客観性と確実性に問題が
あるため、制度上、収益の原則的な認識基準
としては採用されていない。
これに対し、実現主義は、企業外部の第三者
に対して財貨または役務を提供し、その対価
として現金または現金同等物を受領した時に
収益を認識する基準である。
実現主義は、第三者との取引による対価に
基づいて収益を認識するため、そこで認識
される収益は客観性を備えている。そして、
この二用件を充たす時点で認識される収益は
後で取り消されることはないと考えられる
ため確実性も備えている。また、市場販売を
見込んでの投資活動を前提とすると、その
目的達成時点である販売時点での収益の認識
は、投資活動の成果の把握に適していると
いえる。
これらの理由から、「企業会計原則」は
収益の原則的な認識基準として発生主義では
なく実現主義を採用しているのである。
1導入(結論)
2発生主義の意義
3発生主義に関する投資成果の把握の検討
4発生主義に関する客観性と確実性の検討
5実現主義の意義
6実現主義に関する客観性と確実性の検討
7実現主義に関する投資成果の把握の検討
8結論
として発生主義を採用せずに実現主義を採用
している。その理由は、主として認識される
収益に客観性と確実性を付与するためである
まず、発生主義は経済的価値増加の事実に
応じて収益を認識する基準である。
発生主義によれば、投資活動全体を通じて
収益を認識することが可能となるが、これを
客観的な金額で現実に行うことは多くの場合
困難であろう。また、販売よりも前に認識
された収益は、販売が行われる保証がない
限り確実性に乏しい。このように発生主義は
認識される収益に客観性と確実性に問題が
あるため、制度上、収益の原則的な認識基準
としては採用されていない。
これに対し、実現主義は、企業外部の第三者
に対して財貨または役務を提供し、その対価
として現金または現金同等物を受領した時に
収益を認識する基準である。
実現主義は、第三者との取引による対価に
基づいて収益を認識するため、そこで認識
される収益は客観性を備えている。そして、
この二用件を充たす時点で認識される収益は
後で取り消されることはないと考えられる
ため確実性も備えている。また、市場販売を
見込んでの投資活動を前提とすると、その
目的達成時点である販売時点での収益の認識
は、投資活動の成果の把握に適していると
いえる。
これらの理由から、「企業会計原則」は
収益の原則的な認識基準として発生主義では
なく実現主義を採用しているのである。
1導入(結論)
2発生主義の意義
3発生主義に関する投資成果の把握の検討
4発生主義に関する客観性と確実性の検討
5実現主義の意義
6実現主義に関する客観性と確実性の検討
7実現主義に関する投資成果の把握の検討
8結論