だから、他の人は持っているけど自分にはないと思われるものを見つけると、“欠落”を感じてしまい、何とかそれを得ようとするのではないでしょうか
もちろん、『人は人、自分は自分』と割り切れる人もいると思います。
でも、大方の人が、特に今日のようにメディアが発達していると、余計な情報まで入ることで、この傾向が加速
されてきたように感じます。これって、まるでイソップ童話に出てくる欲張りな犬
みたいですね
肉をくわえた犬が橋を渡っているとき、ふと橋の下を見たところ
大きな肉をくわえた犬がこちらを見ているのに気がつきました。
そこで橋の上の犬は、その大きな肉を取ってやろうと下の犬に向かって吠えたのです。
すると、あろうことか自分がくわえていた肉を川へ落としてしまいました。
よく見ると、別の犬だと思っていたのは、なんと！川に映った自分の姿だったのです。♪チャンチャン♪
自分はすでに色々持っているのに、それを忘れてしまい（この場合、犬自身がくわえている肉）、他が持っているものを欲しがるという、まさに欲望が暴走しているというか……（まあ、そこまでは大げさなものではないでしょうが）浅ましい姿。
こうなってしまうのは、「自分の持っているもの」に焦点をあてていないからだと思います。
人は、自分の持っているもの、その恩恵に焦点をあてて、じっくり感じ取ってみるといいのではないでしょうか。
人それぞれ全く違う、その人に合った恩恵を与えられているように感じます。
オーダーメードの幸せとも言えるものが、その人の手の中にあるのに、わざわざキツイ靴
を無理してはくようなまねをしなくてもいいのではと思います。本当に、その人に相応しいものなら、やがては手に入れることができるのではないでしょうか。
自分を正していく、というか調節していく……うまく言えませんが、本来のその人自身になる過程で。
自分の持っているものに焦点をあてることで、おのずと感謝の気持ちも湧いてきますし、心が安定してきます。
だから、私は今までの考えを180度変えて、『自分の持っているものに焦点をあてたい』と思ったしだいです。
Photo by ミントBlue
