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筑紫哲也のNEWS23、憲法を守る劇映画『日本の青空』を特集

2007年03月15日 01時01分31秒 | Weblog
「国民投票法」の5月3日(憲法記念日)までの成立を目指す自民と野党の対立にからめ、TBSテレビ・筑紫哲也の「NEWS23」で、憲法を守る映画『日本の青空』の特集が放映された(3/12)。

(要旨)
 今の憲法がGHQによってつくられた際に大きな影響を与えたのが、日本人が書いた憲法草案でした。憲法誕生に力を尽くした日本人を描いた映画が完成。
国民投票法をめぐっての攻防が始まっていますが、自民党は自主憲法の制定を結党以来目指してきました。その大きな理由の一つが、今の憲法がGHQの手によって書かれたこと、いわば押しつけられたこと、とされています。しかし、そのGHQによる憲法案の下敷きとなったのは、実はある日本人の手によって書かれたひとつの草案でした。

 『日本の青空』実在した憲法学者・鈴木安蔵を主人公にした劇映画です。鈴木安蔵は戦前学生運動で、治安維持法違反第一号として逮捕されます。獄中で欧米の憲法学を学び、在野の憲法学者として、衆院の憲政史編さん委員も務めました。戦後は民間の有識者と「憲法研究会」を結成、その中心を担います。そして、1945年12月「憲法草案要綱」を発表、実はこの「憲法草案要綱」こそが、後の日本国憲法の基礎となっているのです。

 映画はこの過程をドラマ仕立てで明らかにしていきます。GHQ占領下、敗戦からわずか4ヵ月後に発表された憲法草案憲法研究会の憲法草案は、それまで天皇が主人公だった憲法を国民を主人公に変える画期的なものでした。まず「日本国ノ統治権ハ日本国民ヨリ発ス」という国民主権に始まり、天皇については専ら国家的儀礼を司ると象徴天皇制の基礎を謳っています。さらに「国民ハ健康ニシテ文化的水準ノ生活ヲ営ム権利ヲ有ス」と、いまの憲法25条と全く文言も盛り込まれました。そして、男女平等、さらにはいまの憲法前文に通じる民主主義・平和思想が掲げられています。鈴木はこの憲法草案を政府とGHQに提出、民主的内容に驚いたGHQは、すぐに英訳し本国に報告、GHQは「民主的で受け入れられる」と高く評価しました。

 日本政府も日本国憲法制定に取り組みますが、政府が準備していたのは、天皇を主権とした明治憲法の焼き直しに過ぎませんでした。GHQは1946年、わずか10日足らずで日本国憲法を書き上げますが、それが可能だったのは、すでに鈴木が書いた憲法草案を下敷きにしたからでした。鈴木安蔵の発想の原点は、明治時代の自由民権運動にありました。その伝統が憲法草案、GHQ案、日本国憲法へと繋がっていったのです。


番組表には、3月9日(金)に放映するようになっていたが、予定外の事件が入ったためか、「一部内容を変更」とのことで、3月12日(月)に延期された。「完成記念有料試写会」の初日(3/12)終了後の放映になってしまったのが、ちょっと残念だった。

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