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青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

学生時代の思い出 そのに

2006年06月11日 | ジャズだ。ビッグバンドだ
大学三年生の時だったか、
生まれて初めての愛車を購入した。
昭和48年式!カリーナツードアセダン。
後ろのライトが「縦目」の特徴のある車。
深夜の喫茶店でバイトしてためた
貴重なる12万円を叩いて買った。


  ネット上で見つけた同色同車種。懐かしい

ただ、ガソリン代、税金、保険と、
正に火の車状態での維持。
それでも、案外車好きな私は、
きれいに掃除して、大切に乗っていた記憶だ。

当時、学生ビッグバンドの中では
それなりの地位を築いていた我々のバンド。
ことある事に、先輩諸氏が、「激励」と言う名の
様子見によくやってきやがった。もとい。いらっしゃった。

その日も丁度、私がC年(1年)の時のF年(4年)の
トランペットT先輩が「激励」に来やがった、
・・いや、いらっしゃった・・・・・。

確かに彼らの実力は、
今思うと本当に学生なのかと思うほどの
凄い実力の持ち主だっただけに、
何においても逆らうことが出来ない。
武道系の血筋を引いたそのバンドでは、
何事も「ごっつぁんです」の世界。
縦社会の厳しさを、私はここで学んだと言って過言ではない。

練習が終わり、「おつかれでした」のかけ声と共に解散。
するとそのT先輩が私の方に歩み寄り、
「栄までのせてってちょ~」
「よろこんで!」・・

超余談だが、どこかのチェーン店の飲食店で、
注文すると、何故か大きな声で「よろこんで~!」
と言うところがあるけど、
あれって言葉の使い方間違ってるよねぇ・・
って、どうでも良いけど。。

私にしてみると、帰宅方向とは全く違う。
しかし、先輩の頼みとあらば、どんな事態であろう、
それに従う。恐ろしいほどの縦社会。

途中先輩がおもむろに、
「この車、リッター何キロぐらい走るきゃ?」と。
「よく行って10キロぐらいです」
「ふーん。ほんなら、栄まで何キロ有るきゃ?」
極度の名古屋弁を駆使される方で、
私の上品な名古屋弁は、彼に教わったと言っても良いかも知れない。

「でぃやーてぃやー20キロぐらいだと思いますが」
後輩でも、名古屋弁でしゃべることは、許されていた!?
「ふん~」



しばらく沈黙の後、
「次にガソリンスタンド有ったら入いりゃあ」
「ご、ごっつぁんです!」
まさか厳しい先輩が、ガソリンを入れてくれるなど
思いも寄らなかったのと、貧乏学生にとっては、
ガソリンは、とても高価な物だったので、
めちゃめちゃ嬉しかった。

「おごったるわぁ」
「ごっつぁんです」
全く馬鹿の一つ覚えのようなお礼文句だ。

「2リッター入れやー」
「!!はい??なに??・なんとい・わ・れ・まし・た・か?」
「ほんだで、2リッター入れやー。栄まで2リッターで行くがね!」

理論的には合っているが
(詳しくは、帰りの分が計算されていないが、そう言う議論ではない)
原付バイクでもあるまいに、
そんな恥ずかしいことをスタンドで言えるわけはない。
「せ、先輩、私自分で8リッター分出しますので、10で良いですよねぇ」
「あかすか。2入れたるんだで、2だわさ」
どういう理論だ!先輩よ、それはあんたいじめだぜ。

もともとこういう時に、引っ込みがつく相手ではない。
しばらく粘るも、「おみゃー、人が奢ったるっていっとるんだで・・!!」
と怒り出す始末。やむを得ず、スタンドに入る。

「いらっしゃいませーー!」
「・・・・に、2リッターいれて・くだ・さい。。」
「えっ!20??ですか」
「い、・・いいえ、2で・す」
「2リッターですか?!2!?」

からかわれたような(からかっているのに等しい)スタンドマンは
半ば怒ったように車の鍵を取り(当時は鍵が必要だったねぇ)
コンマ1リットルたりとも余分に入らないように、
嫌みの如くゆっくり入れたのでした。
あげくに、隣近所の車にきこえるようなでかい声で

「はい、お客さん、2リットルで270円ね。2リットルね!」
と、やたら2リットルを強調され、赤面したのでありました。

ここで、この先輩の変わっているところだが、
その車の助手席に乗っていたら、
あんたも変人に見られるんだよって言うこと!
彼は、全く平然とした態度であったのでした。
そんな神経でもないと、ああいう演奏が出来なかったんだろうか!
と、今頃になって感じる出来事でありました!


・・・と言うことは、私もそう言う神経なのか!
・・・・・・・違う。絶対に違う!


くだらない話におつきあいいただきありがとうございました。
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7 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Unknown)
2006-06-11 09:48:24
>「栄までのせてってちょ~」

>「よろこんで!」・・



不覚にも受けてしまいました。

かっかっかっ





>・・と言うことは、私もそう言う神経なのか!

>・・・・・・・違う。絶対に違う!



そういう要素は十分見受けられると思ふ今日この頃。





ところでこの話、<名古屋弁>という所から、別の人を連想して最後まで読んでしまった。



Tさんね・・・名前だけはよく存じ上げております。



今日の酒の肴はTさんで決まりかな。



返信する
Unknown (st..rare)
2006-06-11 09:49:39
あっ!名前入れ忘れた。



許して。

返信する
Unknown (デビルすねお)
2006-06-11 10:18:15
デビルもあのタイプのカリーナほしかったんだわ。

2ドアハードトップの縦型リヤコンビ…

でも卒業と同時に親から豊田市通勤用に頂いたのはPSなし、4M/Tのカローラセダン…しぶすぎる。
返信する
思い出しました! (剣士)
2006-06-11 22:08:19
書いてもええかな?確かその茶色の車、大学生活で唯一の楽しい思い出のハズだった三方五湖合コンツアー、帰りの高速降りたその瞬間に火ー吹いた車???

そういえば、その後乗ってた軽自動車もペッシャンコになってた記憶が甦ってきました。

そんな話しだすとネタつきないですよ!私なんかラッパのスプーンさんに拉致されかけ名古屋駅から岩崎神明まで歩いて帰った思い出が、、、
返信する
みなさま (あおやき)
2006-06-12 07:56:56
st.rareくん



酒の肴は違う人でしたネェ・・・。



>そういう要素は十分見受けられると思ふ今日この頃。

違う。断じて違う。あの人たちは宇宙人です。



デビルさま



昨日はお疲れ様でした。

渋いですネェ。

色はシルバーですか?!



昨日二次会は、

人生相談員になってしまいました。

・・なっていたのかなぁ・・





剣士どの



>火ー吹いた車???

残念でした。

そのあなたが運転をして、

一宮インターで乗り捨てた車は、

A石のカリーナ。

ゴールドというのか、おうど色というのか、

さえん色の車です。

 

しかし懐かしい話だネェ



>軽自動車もペッシャンコ



更にいらんことを覚えている!



返信する
Unknown (flatwound)
2006-06-12 09:27:03
A石だったかなぁ、中古車屋さんに裏返しになって突っ込んだよね。
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flatwoundさま (あおやき)
2006-06-12 21:45:36
やったねぇ、つっこんだねぇ。

朝っぱらから救助隊に出かけましたよ。

生きていたのが不思議だよ。全く!
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