誕生日と ご命日

私事ですが、先日誕生日を迎えました。
この時期いつも思い出すのは、４年前の私の誕生日のこと。
この日、お世話になったお寺のご住職が亡くなられました。

前々職の頃からでしたので、12年程のお付き合いだったでしょうか。
地域独特のお参り作法についてから、個人的なご相談まで様々受け答えていただきました。
病気になられてからも体が動く限り、車いすで導師をお勤めされていました。

６月にお勤めされたのを最後に、病状は悪化。
過去に「いつかまた次の機会に会えると思ったら、今生の別れになってしまった」ことがあり、
今回、お見舞いに行くべきか非常に悩みました。
すると夫が「もう二度と、行かないことで後悔したくないでしょう？」と背中を押してくれました。

夫婦でそのお寺にお見舞いのため お伺いしたのが、お亡くなりになられる前日のこと。

当日は「体調によっては、お見舞いのお花をお渡しして帰るだけ」のつもりでしたが、
ご住職の奥様の計らいで 数分だけお会いすることが出来ました。
晩年ご住職が説いていた「生かさせて頂いている命」を、苦悶しながら精一杯燃やしているお姿に、
一体何と声を書ければよいのか分かりかねましたが…
それでも、あの時 お会いできたことを感謝しています。
その身をもって 教えて下さったと思っています。

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４年後の誕生日・前日。
そのお寺でとある方のご葬儀があり、ご縁があってお仕事でお伺いしました。
位牌堂にご案内いただき、お線香をお上げするお時間を頂きました。
何だかご住職にお呼び頂けたような気がして、お菓子とハーバリウムをお供え。


誕生日は、様々なご縁に感謝する日でもあると思っています。
産み育ててくれた親も勿論そうですが、そのご先祖や、周りを支えてくれている沢山の皆様に。
いつも有難うございます。

最近は個人的に憂鬱な出来事もありましたが、
それでもご支援・応援して下さった方々の思いは変わらないことを有難く受け止めながら、
頂いたお仕事に１つ１つ、向き合って勤めて参ります。