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トラの日記 

埼玉県在住のトラの日記。気になったもの何でも書きます。ご意見ご感想お待ちしてます。

合気道 今日の稽古 バガボンド

2010年01月11日 07時10分18秒 | 合気道
さて、またもや久々の更新。
今年はじめての稽古がありました。年末の稽古が終わってから自分なりに剣や丈を振り稽古をしたり、武道についてや合気道について色々と考えておりました。

ひとつの出会いがありました。
井上雄彦さんの「バガボンド」。宮本武蔵を題材にした漫画です。
吉川英治さんの小説、「宮本武蔵」を原作にしているとのこと。小説の方は読んだことはありませんが、井上さんはどうしてあんなすごいものを書くことができたのか?宝蔵院、柳生、吉岡と試合うたびに武蔵は成長していく様。そして、佐々木小次郎の剣との向き合い方。
「バガボンド」という漫画を読む人によってはそれを完全否定する人ももちろんいると思う。しかし、自分が読む限り「バガボンド」という漫画は技術ではなく心での武の成長を見事に描いている。描かれているすべてをうのみにするわけにはいかないが、繰り返し読むことで考えるきっかけを作ってくれました。

自分は以前、信じるということについてこのブログに書いております。自分の指導者。先生を信じ、今、懸命に稽古している技と合気道を信じるということである。そして、今回わかった事、そこに必須の要素、技を繰り出す自分の体とその技を受ける相手の体の声をきくということ。

信じるということ。
技に込められた体の動き。
気付いたのはその動きには何一つ無駄が無いということ、意味があるということ。無駄を作らずすべての動きに意味をもたせるには、合気道の心を理解する必要があるということ。先人が作り出した思想。その思想とは人が人らしく生きるために心がけるべき道徳のようなものと思っていた。しかしそれは、日々、自分と周りの人々と向き合い、また、武を研鑽し続けた結果気付くことができた人の本能を言葉に改めたものだったのではないだろうか?和合・争わない・ぶつからない・導く・など。もう一度色々な本を読み勉強し直さなければいけないと実感し、また、先人が築きあげた偉大なモノを色々な媒体を通して学ぶことができるありがたさを感じております。
しかし、それだけでは小手先の技術になってしまう。今のところ自分の中では、ここまではあくまでも基本。技を繰り出すときに自分の体に集中し、相手の力と関節の働きを感じる。その感じた状況によって体捌きを微妙に変化させる。ひとつの技という括りの中では決められた動きを行う必要があり、さらにその中に自由な心による自由な動きが必要になる。
今のところ、以上のすべてをひとつの技に込めることができれば、速度も力も必要なしに技を行うことができると考えております。いや、細かいことを上げるなら書くべきことはまだまだあります。実際に技に込める気と相手に認識させる気を別々に出すということ。基本となる姿勢、螺旋の動き、重心と中心。集中力、継続するということ。気と動きを淀ませないということ。力ではなく強度として必要な筋力を保つということ。
それらすべてを思考することなく日々の稽古で体に染み付かせて繰り出す。

先人は持ち前のセンスと人間離れした努力でその思想・技術を創り出し、人のより良い生き方を見出しました。そして現在、私たちは稽古を通して技を追うことで、より良く生きるための心を成長させることができる。

奥が深すぎる合気道。
今すぐにでも稽古がしたいなぁ。


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