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Bossa Novaの"Nova"とはポルトガル語で「新しい」

2010-12-13 19:18:09 | 日記
Bossa Novaの"Nova"とはポルトガル語で「新しい」、"Bossa"とは「隆起、こぶ」を意味する。したがって"Bossa Nova"とは「新しい傾向」「新しい感覚」などというような意味になる。なお"Bossa"という語は、すでに1930〜1940年代に黒人サンビスタなどがサンバ音楽に関する俗語として、他とは違った独特な質感をもつ作品を作る人に対して「あいつのサンバにゃボサがある」などと使い、それらの楽曲を"Samba de Bossa"などと呼んでいた。

1950年代後半、リオデジャネイロのコパカバーナやイパネマといった海岸地区に住む中産階級の学生やミュージシャンたちによって生み出された。ブラジルでのヒットのきっかけは1958年にアントニオ・カルロス・ジョビン作曲、ヴィニシウス・ジ・モラエス作詞、ジョアン・ジルベルト歌・ギターによる“Chega de Saudade”(シェーガ・ジ・サウダージ、邦題:想いあふれて)のシングルレコードによってである。ただしこの時点ではボッサ・ノヴァという呼び名はまだ生まれていなかった。

1958年の"Chega de Saudade"がボサ・ノヴァ第1号といわれるが、それより以前の1953年、ジョビン&ヴィニシウス作品でジョニー・アルフが歌った“Rapaz de Bem”(邦題:心優しい青年)を真のボサ・ノヴァ第1号とする説もある
1952年から1957年頃、ボサ・ノヴァの原型が形作られ、発展

1963年には、ジョアン・ジルベルトがアメリカのジャズ・サックス奏者スタン・ゲッツと共演したボサノヴァ・アルバム『ゲッツ/ジルベルト』が制作され、アメリカで大ヒット、特にこの中でジョアンの当時の妻アストラッド・ジルベルトが英語詞で歌った「イパネマの娘」は爆発的な売り上げを記録し、アメリカの大衆に「ボサノヴァ」を浸透させた(しかしこのアルバムのためにアメリカの大衆は「ボサノヴァはゲッツの創始になるもの」「ボサノヴァを代表する歌手はアストラッド」という極端な誤解をしてしまったともいう)。この時期には、キャノンボール・アダレイやポール・ウィンター等のジャズ・ミュージシャンも、ボサノヴァに特化したアルバムを発表している。

以後の一時期、アメリカではボサノヴァ・ナンバーに英語詞を付けたものが、ポピュラー歌手によって盛んに歌われた。だが、その実状は多分にエキゾチシズムを帯びた一過的なものとして消費された感が強く、歌唱や演奏の在り方も、本来のボサノヴァからはかけ離れたものであった。その傾向は日本においても共通するようである。この「本来のボサノヴァ」と「ボサノヴァ風の亜流音楽」の並立は、現代のリスナーの相互間に、奇妙な階級対立を招く原因となっている。

ボサノヴァの有名な曲
イパネマの娘 (Garota de Ipanema)
リカード・ボサノヴァ (Recado)
カーニバルの朝 (Manhã de Carnaval)
マシュ・ケ・ナダ (Mas que Nada)
おいしい水 (Água de beber)
ウェーブ (Wave)
ジンジ (Dindi)
私のサウダージ (Minha Saudade)
海のそよ風 (Brisa do Mar)

ボサノヴァ・アーティスト
アントニオ・カルロス・ジョビン (Antônio Carlos Jobim)
アグスティン・ペレイラ (Agustin Pereyra)
ヴィニシウス・ヂ・モライス (Vinicius de Moraes)
カルロス・リラ (Carlos Lyra)
ジョアン・ジルベルト (João Gilberto)
ジョアン・ドナート (João Donato)
セルジオ・メンデス (Sérgio Mendes)
タンバ・トリオ (Tamba Trio)
トッキーニョ (Toquinho)
ドリ・カイミ (Dori Caymmi)
エドゥ・ロボ (Edu Lobo)
ナラ・レオン (Nara Leão)
ニュウトン・メンドンサ (Newton Mendonça)
バーデン・パウエル (Baden Powell)
ホベルト・メネスカル (Roberto Menescal)
マルコス・ヴァーリ (Marcos Valle)
ミルトン・バナナ・トリオ (Milton Banana Trio)
ワルター・ワンダレイ(Wlter Wanderley)
グラシーニャ・レポラーセ(Gracinha Leporace)
クアルテート・エン・シー(Qartero em Cy)

その他ボサノヴァに関連したアーティスト

チャーリー・バード (Charley Byrd)
スタン・ゲッツ (Stan Getz)
ハービー・マン (Herbie Mann)
ベベウ・ジルベルト (Bebel Gilberto)
ヒューバート・ロウズ(Hubert Lows)
ロン・カーター(Ron Carter)
ピエール・バルー(Pierre Barouh)
カイト (Caito)
渡辺貞夫
小野リサ
Chie
Naomi & goro
中村善郎(Yoshiro Nakamura)
小泉ニロ
ソット ボッセ(Sotte Bosse)
ケイ石田
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