時には目食耳視も悪くない。

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気ままにya-ku-so!:A Secret Sorrow.(48)

2021年12月05日 | 語学学習
☆本記事はブログ主が好きな海外文学作品をその時の気分で自由気ままに翻訳するものです。
 ブログ主は翻訳トーシロなので、誤字脱字・意訳・誤訳・スペルミスが多発する恐れがあります。
 転載やコピペはオススメしません(笑)

☆テキスト出典 A Secret Sorrow.(1981)Karen van der Zee/Chapter1より


❛I'm not engaged any more,❜ she said tonelessly.
(「もう婚約してないの。」と彼女は声を落として言った。)

❛I see.❜
(「なるほど」)

No, you don't, Faye retorted silently.
(何が「なるほど」よ、とフェイは沈黙のうちにやり返した。)

You don't see at all.
(何も分かりっこないわよ。)

❛Does it hurt very much?❜ he asked after a silence, and his tone was so gentle that it made her look up again and see his face with its expression of concern and it surprised her a little.
(「すごく、つらいよね?」しばしの沈黙のあとで彼は尋ねた。その声がとても優しかったので、彼女は再び目を上げ、彼の気遣うような表情の顔を見た。少なからず、彼女は驚いた。)

She thought about his question, seeing Greg's face in her mind's eye, remembering his look of total incredulity when she had broken off their engagement.
(記憶に新しいグレッグの顔を思い浮かべながら彼女はカイの質問について考えた。彼女が婚約を破棄した時の疑り深いグレッグの眼差しを思い出しながら。)

❛No,❜ she said slowly, speaking more to herself than to Kai.
(「そうでもないわね。」と彼女はカイに答えるというよりも、自分自身に言うようにゆっくり言った。)

❛I never really loved him.❜
(「私、彼のこと、本当に愛してなかったのね。」)


【一言メモ】《A Secret Sorrow.》の第一章はこれでお終いです。レストランの場面は第二章へと続くので、少し尻切れトンボな印象を受けますが。
 読んで下さった方、ありがとうございました。本当は学生の時にちゃんと翻訳の勉強をしたかったのですが、他のことをしなければいけなくて、ずっとその思いが胸にくすぶっていたのがこの『気ままにya-ku-so!』シリーズの動機になりました。本当に勝手気ままに取り組んだので、専門分野の方には見づらい箇所が多々あったと思いますが、自分なりに楽しむことができました。今後もマイペースに語学学習を続けたいと思います。


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