゜・:*☆Ameria☆*:・゜

稚拙ながら、のだめカンタービレ-チアノダ-のテキストを扱っておりマス。
*相互サィト様常時募集中デス*

Black Cher

2008-07-13 13:27:33 | *素敵な戴き物*
※この作品に付随する諸々の権利はトールポピー様に御座います。勝手な転載、転用はご遠慮ください。※

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あの日君がくれた
Black Cher
今も大切に持っている
から…

「龍太郎!清良さん迎えに行く時間だぞ!」
「ああ~。親父!少し早いけど行ってくる!」

愛しい妻の清良を車で迎えに行く。暑かった夏が終わり街はすっかり秋。結婚して三ヶ月。俺の誕生日に入籍し式もあげた。欧州ツアーに行っていた清良が今日帰ってくる。俺は空港へと車を走らせた。
まだ少し時間がある。
俺は車を止めて、砂浜へおりた。あの日、君に出会った海へ。

「うわ~ん(涙)」

七歳の誕生日俺は俺と二人で海に来た。
海ではしゃぎすぎた俺は知らない間に親父とはぐれてしまっていた。

「うわ~ん(涙)」

俺は一人泣きじゃくった。周りにいる人が気づいて俺を迷子センターに連れて行ってくれた。

「うわ~ん(涙)」

保護された後も俺は泣きじゃくっていた。

「あんた泣き虫ね。」

突然、そう言われた。
声のする方を見ると同い年ぐらいの女の子。

「君も迷子?」

俺は女の子に聞いた。

「違うわよ。伯父さんがここで働いてるから。夏休みに遊びに来たのよ」

どこかクールで綺麗な女の子。子ども心にもそう思った。

「はい。これあげる。」
彼女が俺に黒いモノをくれた。

「これ何?」
「黒い貝よ。お守り。」
「あ…ありがとう。」
「じゃあ。私帰る時間だから。」

彼女はそう言うと行ってしまった。
数分後、俺は無事親父と再会出来た。あの日から俺は彼女にもらった黒い貝を大切に持っている。

「さて。行くか。」

空港のロビー。爪先立ちして俺は清良の姿を探した。

「龍?」
「清良!おかえり。」
「ただいま!」
「帰るか?」
「うん。」


END

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なんてロマンティックなお話なんでしょう!!
(ロマンティックの使い方あってますかね…汗)

まさに、『運命の出会い』なんでしょうね。
私は、信じるか信じないかは別にして、運命の出会いに憧れるほうです。

だって、素敵過ぎるじゃないですか!!
この荒んだ世の中に指す、一筋の光のような…。
予め定められた、自分だけのパートナー。

いつの日か「この人こそは」と思える方に出会えたら。
そんな希望を胸に、今日も生きて生きます。(笑)

トールポピー様、ありがとうございました!!!!