ここ最近、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の話でもちきりですね。
カプアとアンジェロのママは、今週、豚インフルエンザ感染拡大が心配されている大阪へ
泊まりがけの出張に行きます。
きのう私は、マスクをたくさん買ってきて欲しいと頼まれました。
スーパーマーケットには、まだ若干売ってましたが
マツモトキヨシなどの薬局には、ほとんど在庫がありませんでした。
インターネットのニュースを見ても、ちょっと過剰反応では?と思える話題もありました。
→「最悪想定で対処」「一斉待機はナンセンス」…対応に賛否
行員1人の感染が確認された銀行は、同じビルの行員約70人の自宅待機を決めたそうです。
これについて、元小樽市保健所長は「銀行員の一斉自宅待機は医学的にはナンセンスで、明らかな過剰反応。
見せかけの対策が増えれば、不安感が助長されパニックにつながる」と批判しました。
確かに、人類が経験したことのないウイルスであり、恐怖を感じるのはわかります。
あとでご紹介する「対談」のなかでは、
政府の方針では、新型インフルエンザが、ある都道府県に入ってきて、最初の1例が出た時点で、
自治体内すべての学校、保育所、幼稚園はお休みになり、病院でも、小さな子どもがいる看護師たちが
出勤できなくなる可能性を紹介しています。
政府のガイドラインでは、世界的大流行(パンデミック)の際には、最大で4割の人が出勤できなくなる
と想定されています。若い看護師がたくさんいるような医療機関はもっと多くの人が来れなくなります。
さらに、患者用の特別食の供給もストップすることなどが想定されています。
現時点では、政府も行き過ぎを懸念して、対策の方向転換を考えはじめたようです。
→週内にも対策切り替え=「季節性と変わらず」-新型インフルエンザ・舛添厚労相
いまのところ、豚インフルエンザは、鳥インフルエンザほどの致死率はないとされますが
いつか来るさらなる新型インフルエンザへの対策としてはいい経験になるかもしれません。
ところで、アメリカやヨーロッパでは、マスクをしている人はほとんどいません。
欧米の当局は「感染防止に科学的根拠はない」という立場です。
それでは、日本政府の新型インフルエンザ対策の公式ホームページを見てみましょう。
→厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報ポータルサイト
インフルエンザはご存知のとおり、感染者の咳、くしゃみ、つばを吸い込むことによる【飛沫感染】で
感染しますが、気をつけなくてはいけないのは、机、ドアノブ、手すりなどに付着したウイルスです。
インフルエンザウイルスは乾燥に強いとされていますので、後々、手にウイルスが接触しその手で
自分の目、鼻、口に触れると感染することがあります【接触感染】。
上記厚生労働省ホームページでは、「インフルエンザにかからないため」の項目内に
「咳、くしゃみが出たらマスクを着用しましょう。」と書かれています。つまり、
マスクは「人からうつされない目的」よりも、「人にうつさない目的」の方が有効なのです。
マスクの使い方で気をつけたいのは、
マスクをしていて、ウイルスがマスク表面にたくさん付着したとします。
マスクを外すときに、指でマスクの表面をつまむと、指にウイルスが付着し
汚染された指で、自分の鼻を触ったり、目をこする危険があります。正しいマスクの外し方は、
ゴムひもをつまみ、マスクの布に触らないようにして、そのままゴミ箱に捨てる
というものだそうです。
【飛沫感染】を防ぐという意味では、満員電車などでマスクは感染予防になるかもしれませんが
人ごみでない場所なら、マスクはそれほど必要ないかもしれません。
さて、みなさんに是非読んでいただきたい「対談」があります。
ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼにち)のアーカイブですが
Dear DoctorS ほぼ日の健康手帳「新型インフルエンザの基礎知識から対策まで」
というコンテンツです。
ほぼにちで、長年「お医者さんと患者さん。」というコンテンツを連載した
本田美和子医師と、厚生労働省の新型インフルエンザ対策推進室のメンバーとして
国の対策に携わる、高山義浩医師の二人が、
今年の1月に、おもに鳥インフルエンザについて語ったものです。
専門家同士の対談なので、やや難しいところもありますが、
新型インフルエンザの国の対策の内容や、私たち自身がどうやって身を守るかについて
とても参考になる話です。
さて、ずばり、身を守る方法は「手洗い、うがい、顔洗い」です。
な~んだ。と思われるかもしれませんが、
致死性の高い新型インフルエンザでも基本は、インフルエンザウイルスなので、
ふつうの予防方法で、ある程度は予防できるといいます。
病院の小児科医のことを考えてみてください。
インフルエンザのシーズンには、毎日たくさんのインフルエンザ患者の子供たちを診ているのに
小児科医は感染しません。
なぜなら、ひとり診るたびに、きちっと手洗いをするという
「感染管理」が習慣として身についているからだそうです。
それと、医療の専門家の間では常識だそうですが、
ウイルスはからだにちょっとぐらい入っても大丈夫らしいのです。
人間の涙や、鼻の粘膜には、異物を中和する特別な防御装置があるので
わずかな量のウイルスが入ってくることを恐れてはいけないといいます。
なので、マスクの脇があいているから大変だ、ではなくて
きちんと手洗い、うがい・・・だそうです。
インフルエンザとはすこし離れますが
上記の対談の中で、感銘を受けた話がありました。
高山先生は、戦時中のイラクに何度も行ったことがあるそうです。
イラクでは、注射器は、生物兵器にの開発に使える
消毒薬は、化学兵器の開発に使用できると、輸入が禁止され
バクダットの大学病院では、ぜんぜん医薬品がなかったそうです。
完全に医療がストップしたなか、
小児病棟では、ベッドにふたりずつ子どもたちが寝かされ、ぎゅうぎゅうの状態で、
発電所が爆撃されたため電力もなく、エアコンが効かないので
50℃近い室内で、子どもたちが死んでいったそうです。
それでも、患者さんは来ます。高山先生は、イラク人のお医者さんに
「なぜ薬もないのに病院を開けておくのだ」と問いかけたところ
「薬がないから、点滴がないからということで、
医者があきらめるようじゃ、だめだ。
薬も点滴もメスも、技術にしか過ぎない。
ほんとうに必要なのは、
医師が患者さんのそばにいることだ。
かたわらにいて手を握ってあげるだけで、
患者さんたちは、安心して逝けるんだ」と応えたそうです。
高山先生は言います
「じつは、医聖ヒポクラテスもおなじことを言っているんです。
すなわち、医療で一番大切なのはクリニークである、と。
クリニークというのは、患者の枕元で話を聞くことだそうです。
クリニークはその後クリニックと呼び方が変わって、
それを、明治時代の先人は「臨床」と訳したんです。すばらしい訳ですよ。
つまり、患者さんのかたわらにいるということなんです。」
飛躍するようですが、
愛犬も、いつかは病気や老衰であの世に旅立ちます。
最期が近づいたとき、家族である人間がそばにいて
話しかけて、撫でてあげられれば
安心して旅立つことができるのではないでしょうか。
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