学生野球アップデート 六大学は、空前の大混戦。

大学野球も、
春のシーズンが佳境を迎えています。

最近は高校野球からのルートとして、
プロに行く選手をのぞいて有力選手はこぞって大学野球へ・・・・・
という事になっています。

そして東京・関東地区の大学だけではなく、
全国の大学チームがものすごくその実力を伸ばしてきていて、
ドラフトされるような有力選手も全国津々浦々に点在しています。

東京六大学などではまだまだリーグ戦が絶対視されるような雰囲気が残っていますが、
今は全日本大学野球選手権こそが全国の有力選手、チームが集う凄い大会として、
ワタシにはインプットされています。

リーグ戦はあくまで「全日本大学選手権の出場権を勝ち取るための戦い」で、
厳しい戦いを勝ち抜いたチームが集う全日本大学選手権を、
心待ちにしています。

その6月の「梅雨の祭典」を前に、
各リーグの戦いが激しさを増してきました。


まずは東京六大学。

こちらは大激戦となっていて、
これからの2週でどのような決着になるのか、
まだまだ予断を許しません。

今週は慶応vs明治と立教vs早稲田の対戦が行われました。

慶応と明治はともに優勝に負けられない一戦で、
土日で1勝1敗とし、
今日第3戦が行われます。

明治はここまで勝ち点3。
この第3戦に勝てば勝ち点は4となり、
来週の立教戦で勝ち点を上げれば優勝が決まります。

しかしすでに3敗を喫しているため、
第3戦を落とし4敗になると優勝は少し厳しくなってきます。

慶応はここまで法政に勝ち点を落としており、勝ち点２。
しかしこの明治との第3戦に勝って勝ち点3とすれば、
最終週の早慶戦に勝ち、勝ち点4とすれば連覇の可能性が高まります。

立教は苦手の慶応に勝ち点を落としたものの、
そのほかの法、早、東に対していずれも2勝0敗で勝ち点を挙げて現在勝ち点3。
次週の明治戦に連勝すればその時点で優勝が決まります。
2勝1敗でも勝ち点を上げれば優勝の可能性を残します。（慶応が明治に勝ち点を挙げ、且つ早稲田に連勝すれば慶応の優勝）

３者はいずれも勝ち点を挙げていけば優勝にたどり着く、
そんな残り2週の対戦となっています。


東都では早々と亜大が優勝を決めました。
戦力的に突出したものはないとみる今年の亜大ですが、
何しろ勝負根性が座っているというのが亜大の亜大たるゆえん。
さすがの戦いぶりでした。


首都大学野球も大混戦。
夢の初優勝を目指す武蔵大がトップを快走していましたが、
じわじわと追い上げた名門・東海大がここにきて武蔵大との第1戦を飾り、
優勝に逆王手をかけました。

武蔵大としては、
連勝しか優勝への道は残されていません。
初優勝へ、
”火事場のバカ力”を爆発させてほしいですね。

首都大学野球といえば、
最大の注目は日体大の二刀流、
ドラ1での競合が確実なスーパーアスリート・矢沢です。

このシーズン、
打者としては．375　1本塁打。
投手としては3勝2敗、防御率1.41で、
イニング数と同一の三振を奪っています。

まあ、
驚くような数字ではないものの、
そのポテンシャルの高さは、
試合中しばしば見せてくれています。
秋の最終シーズンが楽しみな逸材です。


神奈川大学リーグでは、
この週末に神奈川大が桐蔭横浜大に連勝して決着。
神大がまた、神宮に戻ってくることになりました。
神宮で「強い神大」を見せてほしいですね。


千葉大学リーグは波乱の展開。
いつもの2強である国際武道大と中央学院大がこの春季リーグでは苦戦。
千葉経大が首位に立ち、最終週の中央学院大との決戦に挑みます。
しかしここに東京情報大も絡んできていて、
予断を許しません。
このリーグ、勝ち点制ではなく総当たり2戦ずつの勝率制で行われていて、
そのことがほかのリーグとは違い、順位にすごく影響しています。
中央学院としては、
何とか勝って全国への道を切り開きたいところですが、
千葉経大が粘って優勝を勝ち取ることができるのか？
1勝すれば優勝にたどり着きます。

東京新大学は流経大、創価大、東京国際大の3強がつばぜり合い。
今季はどこが勝ち残っていくのか？

関東甲信越リーグは、
例年のごとく全国区の強豪、上武大が圧倒。
優勝を決め、
全国の頂点を見据えます。

ということで、
各地の大学野球リーグも佳境を迎えていますね。

毎週入ってくるニュースに、
一喜一憂、
驚きをもって見ているところです。

さあ、
今年の日本一を勝ち取るのは、
いったいどの大学でしょうか。