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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

三浦隆司 悲願のタイトル再奪取ならず

2017年07月20日 | ボクシング

≪WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ 12回戦≫  ~ロサンゼルス~

チャンピオン                   挑戦者・同級1位
ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)○ 12R 判定  ● 三浦隆司(帝拳)
                119-108
                120-109
                116-111


ボンバー・三浦隆司が、
LAでチャンピオン・ベルチェルトに挑戦しました。

三浦は世界チャンピオンになってから、
その主戦場をアメリカに移し、
必殺の左のパンチ”ボンバー”を手に、
戦いを続けてきました。

一昨年11月に、
フランシスコ・バルガスの挑戦を受けてのラスベガスでの世界戦。

激闘の末敗れてチャンピオンから陥落したものの、
その試合内容はその年の『年間最高試合』に選ばれるほどで、
今や『MIURA』と言えば、
アメリカの目の肥えたボクシングファンにも浸透しているほどのネームバリューを持つに至りました。

同階級には、
昨年まで世界チャンピオンを張った内山高志選手がいますが、
アメリカでの名前の浸透度でいえば、
三浦選手の方がはるかに内山選手をしのいでいます。

それだけの選手である三浦隆司。
期待されての世界タイトル再挑戦の相手は、
自らを倒したバルガスではなく、
若きメキシコの新星・ベルチェルトでした。

このベルチェルト。

KO率が異常に高いファイターと思われがちですが、
実は足をうまく使ったボクサー・ファイター。
技術の高さには目を見張るものがあります。

しかし試合前には絶好調が伝えられていた三浦。
『必ずやってくれる』
とワタシは信じて疑ってはいませんでした。


しかし。。。。。


試合が始まってみると、
案の定相手はアウトボックスに徹して、
徹底的に三浦の左を警戒。

左に左にと旋回しながら、
見栄えのいいパンチを当て続け、
1Rのダウンをはじめ、
試合の終盤近くまで、
三浦に全くボクシングをさせてくれませんでした。

ようやく8Rあたりから三浦のいい左ボディが当たり始めるも、
いいところで交わされとらえきることができず、
ずるずるとラウンドが進んでいってしまいました。

ワタシの採点では116-111でベルチェルトの勝ち。
後半は圧倒的に三浦がいい感じがしましたが、
(というより、とにかくベルチェルトは前半の貯金を確信して、後半ポイントを失ったとしても、KOだけは免れようという戦いに見えました。)
届きませんでしたね。

ベルチェルトは、
いい選手でした。

ワタシはこの戦いを見ていて、
80年代から90年代の、
今とは全く違った景色でのボクシング世界タイトルマッチを思い出していました。

まだまだ階級、団体ともに乱立していたわけではなく、
世界チャンピオンのベルトがその権威を保っていた時代。
日本のボクサーは、
挑んでも挑んでも、
世界の厚い壁に跳ね返されていた時期でした。

今みたいに、
団体も階級も、それに相手も自分に都合のいいものを選んで、
明らかに『勝つに決まっている』世界タイトルマッチではない分、
当時の戦いはドキドキしたものでした。

そして戦いが終わると、
『ああ、今回もダメだったかあ・・・・。あいつでも、ダメなのかあ・・・・・。』
と落胆し脱力感に襲われるするのが常。

だからこそ、
そんな厚い壁を破って世界チャンピオンに輝いたボクサーが、
あんなにも光り輝いていたんだと思います。

三浦の戦いには、
当時のそんな匂いを感じます。

三浦はアメリカという国で、
そして困難な階級で、
【ホンモノの勝負】をしているんだなあ。。。。。

そんな感想を、
今回も持ちました。

今回敗れてタイトルの再奪取はなりませんでしたが、
三浦隆司の戦いには、
本当にかっこよさを感じてしまいます。

そして、
『まだまだ燃え尽きてないだろう!!!!』
と強く思ってしまう自分がいます。

まだまだ、
三浦の必殺の”ボンバー”、
見ていたいです。

路線はどうなるかわかりませんが、
引退するにはまだ早いぞ!!
これからもボクシングファンを、
魅了し続けてくれ!!

そんな思いに駆られています。

しかし、
まずはゆっくりと、
激闘の疲れを癒してください。

お疲れさま。


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