2014年の大相撲。
ワタシが最大に注目しているのは、
白鵬がどこまで大鵬の通算32度の優勝に近づけるのかということです。
現在の優勝回数は27回。
昭和の大横綱・大鵬の32回、
国民栄誉賞を受賞した千代の富士の31回に次ぎ、
現在3番目の記録となっています。
今年の6場所で5回の優勝を遂げれば、
歴代最多優勝に並ぶことができます。
しかし、
共に横綱を張る日馬富士、
そして横綱を狙う稀勢の里が、
この大横綱の前に立ちはだかる年になるのでは。。。。。。
そんな予想と希望を持って新年を迎えたのですが、
またも落胆の溜息をつかざるを得ないような『相撲界の新年』になってしまいました。
ほぼ1年にわたるふがいない成績を九州場所の優勝で吹っ飛ばしてくれたか?
と思っていた日馬富士は、
ケガで休場。
横綱というのは、
勝ち続けなければいけないということ以上に、
『ケガに強く土俵を休まず勤めあげなければならない』
というのが絶対条件の地位だと思います。
そういう意味で、
日馬富士にはがっかりしてしまいました。
こういうところが、
白鵬との大きな差になっていると思います。
そして稀勢の里。
この力士の、
どうしようもない持って生まれたものと言おうかなんと言おうか・・・・・・・
とにかく『肝心なところでは力を出せない』という気持ちの弱さ。
またも出てしまいましたね。
初日に豊ノ島に完敗。
2日目も勝つには勝ったものの妙義龍に追い込まれての冷や冷やの白星でした。
こんな相撲っぷりで、
本当に『綱を張る』ことができるのでしょうか?
そして、
その稀勢の里のライバルとも目されている琴奨菊は、
ケガをおして出場もすでに2敗。
今場所はカド番ですから、
このままだと『大関陥落』ということになってしまいそうな雰囲気です。
同部屋の元大関・琴欧洲は先場所カド番で負け越して陥落。
もっとも今場所10勝で大関に返り咲くことはできますが、
そうはなりそうもありませんね。
考えてみれば、
わずか2年前の初場所。
大関・把瑠都が初優勝。
横綱を狙っていました。
その把瑠都を筆頭に、
琴欧洲、日馬富士、稀勢の里、琴奨菊、鶴竜と6人もの大関が咲き乱れ、
華やかな『綱取り争い』を繰り広げていたものでしたね。
大横綱・白鵬との力の差は大きかったのですが、
魁皇・千代大海など長く大関を務めあげた力士が相次いで引退した頃でしたので、
『新しい時代が来たな』
と思ったものでした。
それからわずか2年の間に、
日馬富士は出世を遂げましたが、
大関は一人抜け、二人抜け・・・・・
の状態になりそうで。。。。
万が一稀勢の里が横綱に昇進し、
琴奨菊が陥落すると、
大関は鶴竜たった一人になってしまうんですか。
時代は激変して来ていますね。
関脇以下で今後大関が狙えそうなのは。。。
豪栄道、妙義龍。
そして下位の遠藤、大砂嵐などかな?
ふと目を離すと、
あっという間に勢力図が変わっていく角界にあって、
ひとり大木の様に大地に根を張り、
どんな挑戦もはねのける大横綱・白鵬の安定感が、
いやが上にもにも目立ってしまいますね。
ワタシの相撲の観かたはどんな時代でも、
『安定した横綱の相撲を楽しみつつ。。。。』
というのがベースになっているので、
今の白鵬の安定感は、
とても安心できるものです。
そして今場所もまた、
先場所同様、
千秋楽までハラハラドキドキ、
というのがいいなあと思ったりもしています。