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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

井上尚哉に広がる未来

2014年09月09日 | ボクシング

金曜日に行われた世界タイトルマッチ。

ワタシは八重樫東選手の試合っぷり、生きざまに感動し、
その事に対する記事をアップしましたが、
この日の興行では、
”日本人世界最速チャンプ”の井上尚哉の初防衛戦と、
”オリンピック金メダリスト”の村田諒太のデビュー第5戦も同時に行われました。



≪WBC世界Lフライ級タイトルマッチ≫ ~12回戦~
 チャンピオン                 同級13位
 井上尚弥(大橋) 〇  TKO  ●   サマートレック・ゴーキャットジム(タイ)
              11回1分8秒

≪ミドルウェイト≫  ~10回戦~
 WBC世界ミドル級11位           メキシコ同級王者
 村田諒太(三迫) 〇  10R 判定  ● アドリアン・ルナ(メキシコ)
                98-92
                99-91
               100-90


一昨年の夏、オリンピックの金メダル獲得で衝撃を与えた村田がプロデビューしたのが1年前。
そこから今日が5戦目のリングとなりました。
過去4戦はすべてKOでの決着でしたが、
この日は序盤こそ軽快に立ち上がったものの、
明らかに中盤から動きが落ちての判定勝ち。



やや課題を残したリングとなりましたね。

しかしながら、
今はすべての経験が、
彼のボクシングにとって血となり肉となるという時期。

志を高く持って、
目標に向かっていってほしいと思います。

しかし正直に言うと、
ミドル級の層の厚さに、
何だかくらくらするという思いもしたリングでした。

あんなランキングの無名選手でも、
あんなに侮れない戦いをするんだ・・・・・・なんて。


そして前戦で日本最速記録を更新する速さで世界タイトルを奪取した井上尚哉の初防衛戦。

戴冠前からこのLフライ級は『適正階級ではない』と語っていた井上尚哉。
しかし『タイトルを取った、ハイサヨナラでは自分自身が納得しない。』
とのことで、
当初はタイトル返上もささやかれましたが、
この階級でのタイトル防衛戦を選び、
この日の試合となりました。



試合は序盤から井上のペース。

実力差がはっきりと出た試合で、
ほぼ安心して見ていられる試合でしたが、
相手は2度のダウンを食らいながらも気迫と執念で立ち向かってきて、
なかなかの試合となりました。

井上は相変わらずパンチの”当てカン”が素晴らしく、
的確に相手にいいパンチをヒットさせていました。

そしてディフェンスでも、
しっかりと相手パンチを見切っていましたし、
その技術の高さを見せつけました。

中盤のラウンド途中で、
足を使って相手を翻弄してジャブを当てていくというシーンが見られましたが、
その動きはワタシがボクシングにいちばん熱狂していた80年代の、
”ヒットマン”ハーンズにそっくり。

その姿がまた、
ワタシを興奮させてくれました。




本人は早い会に仕留められなかったことでかなり辛い自己採点をしていましたが、
その輝きは少しも色あせることはありませんでした。

世界チャンプとして、
しっかりとした第一歩を記すことができた戦いだったと思います。


今後は現在のLフライ級の王座を返上。
1階級上げて、
フライ級でのタイトル奪取を目標にするそうです。

フライ級というと、
八重樫に勝った世界最強のロマゴンことローマン・ゴンザレス選手のいる階級。
(まあ、たぶんロマゴンも近々にさらに上の階級を目指して階級を上げることでしょうが)

ロマゴンvs井上

ゆくゆくは見てみたいカードですね。
今はまだ及ばなくとも、
このペースで右肩上がりの成長を続ければ、
届かない相手ではないような気もします。

その位井上選手には期待しています。

まずはタイトルマッチで敗れて無冠となっている井岡一翔選手の挑戦を受けるなんていうのは、
どうでしょうかね?!
盛り上がると思いますよ。

日本に久しぶりに現れた『完全無欠のファイター』候補の井上尚哉選手のタイトルロードに、
大いなる未来を描いています。

世界のだれもが憧れ、畏れる存在に、
なっていってほしいと思います。


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