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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第90回選抜高校野球  準々決勝  盤石な候補と、いかにも春らしい戦いと。。。。。

2018年04月02日 | 高校野球

≪第90回選抜高校野球大会≫ ~甲子園~

【準々決勝】
第1試合 東海大相模 3-1 日本航空石川
第2試合 智辯和歌山 11×-10 創成館 
第3試合 大阪桐蔭 19-0 花巻東
第4試合 三 重  14-9 星 稜 


桜満開の甲子園。
準々決勝の4試合は、
優勝候補の盤石な戦いあり、ものすごい打撃戦ありと、
楽しめた1日となりました。

第1試合は、
東海大相模が苦しみながらも接戦をものにしました。

日本航空石川の先発・杉本の素晴らしい投球に打線が沈黙しましたが、
終盤ようやく上位がとらえて2点を勝ち越し、
野口-斎藤のリレーで逃げ切り勝ち。

門馬監督にとっては、
こういう試合をきっちりと勝てたのは収穫でしょう。
だんだんチームが仕上がってきて、
いろいろな展開にも対応できる”しなやかさ”を身に着けつつあります。

このチーム、
過去10年ぐらいの東海大相模のチームの中で突出した投手力、打力などを持っているわけではないと思いますが、
「試合に強い」チームになってきつつあり、期待できるチームですね。

第2試合は乱打戦。
この試合を見ていて一言。

この乱打戦は、
ラフな両校の野球がもたらしたものという感じでもあるのですが、
実は審判の「差配」によっておこったものではないかと感じていました。

高校野球の審判、
ワタシはよく思うのですが、
どうも「試合の流れに飲まれてしまう」審判が多いように感じます。

この試合でも、
7-2と創成館がリードした5回裏の智辯和歌山の攻撃で、
明らかに審判のストライクゾーンが”急に”狭まった・・・・・というよりも、
ど真ん中の球も手が上がらなくなりました。

創成館の伊藤投手や、リリーフに上がった川原投手は、
見ていて気の毒になってしまいました。

特に川原投手は、
「あんなにストライクを取ってくれないんなら、ど真ん中にストレート投げるしかないだろう・・・・」
というところでそれを投げて智辯和歌山の餌食になりました。

テレビ画面からの映像を見ていて、
「そりゃね~だろう」
と思っていました。

それが試合途中に突如として起こる・・・・・
そしてそんなことに対しては、一切の「文句」が許されない高校野球って、
やっぱり審判に「差配」されているゲームの要素があるなあ。。。。。なんていう感想を持ちました。

試合は終盤にもつれにもつれる、
非常に高校野球っぽい乱戦でしたね。

智辯和歌山は00年代ぐらいまでの全盛期、
こういった試合での勝ちが多かったのですが、
久しぶりにこういった勝ち方を見た気がします。
高嶋監督、乗ってきたかもしれませんよ。。。。。

第3試合はもう、
大阪桐蔭の「史上最高レベル」の投打を、
存分に堪能するような試合でした。

初回の花巻東の1・2番の速攻は、
彼ら得意の「剛腕崩し」かと期待を持たせましたが、
そこからはミスで得点できずに、
その裏四球やミスから崩れて、
その後は一方的な試合となりました。

花巻東は、
大阪桐蔭の影におびえて、
自ら崩れていってしまった悔しい敗戦でしたね。

春にこういった試合をやってしまうと、
夏に向けてチームを立て直すのが、
とても大変なんじゃないかと、
いらぬ心配をしてしまいました。

そこはチーム作りのマイスター・佐々木監督、
またきっちりとチームを作り直して、
夏に臨んでほしいと思います。

大阪桐蔭は、
まったく選手に疲れがないどころか、
物足りなさすら感じているかもしれませんね。

ここまでこの大会、
危機を感じる場面、
まったくと言っていいほど訪れていませんからね。

よく強い高校のチームが現れると、
「高校生の中に、1チームだけ大学生のチームが混じっているような・・・・・」
なんていうことがありますが、
この大会の大阪桐蔭については、
「高校のチームの中に、一つだけメジャー予備軍のチームが混じっているような・・・・・」
ぐらいの違いがあるかもしれませんね。

指導者はよくプレーする選手には、
「相手も同じ高校生なんだから・・・・」
的なことを言って励ますのが常ですが、
大阪桐蔭を見ていると「いやいや、”同じ高校生”では、決してないですよ・・・・・」
と茶々を入れたくなってしまうほど、
すべてのレベルが2段ぐらい違いますね。

『史上最強』は、
まったく誇張ではないような気がするここまでの戦いぶりです。

春の時点でこのチームですから、
夏はいったいどこまで行ってしまうのか。。。。。
楽しみですね。

彼らの強みは、
スター軍団と言われながら、
そのスター選手が完全に目立つチームではないというところ。
驚かされるのは、
試合途中から出てくる控え選手の素晴らしさ。

誇張ではなく、
レギュラー以外の選手がBチームを形成してこの大会に出てきていても、
優勝を十分に争えることでしょう。

サッカーなどでは「青森山田Bチーム」がプリンスリーグ東北を制するような強豪であったりしますが、
野球も複数チームが出場できる大会があったら、
面白いのになあ・・・・なんて思ったりします。(余談ですが)


第4試合は、
いかにも春選抜の高校野球という風情の、
両校にミスが多い乱戦という風情の試合でしたが、
見ている分にはとっても面白い試合でした。

三重は徹頭徹尾、
初戦、2戦目で好投した両投手を使わず、
3番手・4番手で試合を戦いました。
最後の最後は初戦完封の定本が試合を締めましたが、
びっくりするような大胆な采配に、
感嘆しました。

負けたら批判の嵐になるような試合展開でしたが、
そこまで腹をくくって采配を振るえる監督さん。
20代とは思えない、
勝負師の素養を持った監督さんですね。

星稜はやっぱり、
今年雪が多かったせいで、
内外野の守備の整備が遅れていたのが致命傷となりましたね。

まあ、春の選抜、
そして雪国の代表ですから、
致し方ありません。

課題がはっきりしたというところで、
夏に向けてもう一度チームを鍛えなおすということでしょう。
しかし粘りは見事。
この大会ずっと粘りを見せてくれましたので、
こういうチームが夏に向けて鍛えられ”練られて”来たら、
本当に面白いチームになることでしょう。

故障明けの竹谷投手が本格的に復調してくると、
奥川クンと二本柱が出来上がりますから、
楽しみです。

そて、そんなことで4試合。
およそ12時間近くにわたり、
テレビの前を離れることができませんでした。
(まあ、途中プロ野球にしばらく浮気していましたが。。。。)

高校野球は高校野球の楽しさが、
プロ野球はプロ野球の楽しさが、
そしてMLBはMLBの楽しさが。。。。。。

似て非なる3つのカテゴリーの野球、
それぞれに違っていて、
本当に面白い。

やっぱり春からは、
野球の季節ですねえ。。


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