大相撲春場所 白鵬が第一人者の力見せつけてV42

大相撲春場所千秋楽。

「荒れる春場所」
の異名はどこへやら、
今年の春場所は横綱・白鵬の独り舞台となり、
見事な優勝を飾りました。

「平成最後の場所」での優勝へ、
並々ならぬ決意で臨んだ横綱・白鵬。
15日間、見事に自分の相撲を取り切り全勝で42度目の優勝を飾りました。

それにしても、
見事としか言いようのない優勝でしたね。

千秋楽も横綱対決で鶴竜に苦戦したものの、
最後はしっかりと勝ち切りました。
追ってくる平幕の逸ノ城が昨日も勝って14勝1敗としましたので、
多少なりとも白鵬にもプレッシャーがかかるのではとみていましたが、
まるでプレッシャーを楽しむように、
しっかりとした”横綱相撲”を取り切りました。

見事としか言いようのない優勝でした。

ここのところ何かとネガティブな話題の多かった白鵬。
そしてかつてはなかった休場の場所も多くなり、
白鵬を取り巻く環境が決して『よかった』とは思われません。

しかしながら今場所の白鵬は、
平成最後の場所に当たって「横綱とはこうあらねばならないのだ」という事を、
ほかの力士全員に見せつけるような15日間を過ごしました。
見事、見事としか言いようがない15日間でした。

やはり白鵬は「白鵬の前に白鵬なし」の大横綱ですね。
すこし批判的な見方をしていたワタシも、
今場所はその凄さに感服しました。

そして千秋楽に敗れたとはいえ、
最後の土俵で横綱の矜持を見せてくれた鶴竜。
あれこそが「千秋楽結びの一番」でしたよ。
なんだか久しぶりに見た気がしますね、
ああいった「力相撲」を。
まだまだこれからが楽しみです。

しかし白鵬は、
取組中に右の上腕部を負傷したようで、
心配されますね。

筋断裂の恐れもあるとかで、
「それじゃあ、稀勢の里と同じになっちゃうじゃないか？！」
と心配になってしまいます。

稀勢の里の相撲人生を奪った負傷が、
白鵬にも及ばないことを祈っています。


そして昨日は、
優勝争いとは別のところで、
人生を左右するような大きな一番がありました。

それが『大関入れ替え戦』といわれた栃ノ心と貴景勝の一番です。
カド番で7勝7敗と、
この日の一番に敗れると大関陥落となってしまう栃ノ心。
一方9勝5敗ながら千秋楽のこの相撲に敗れると昇進が見送られかねない状況の貴景勝。

要するに「勝った方が大関、負けた方が関脇」といってもいい、
「こんな過酷な一番、あるのか？！」
という相撲でした。

結果は踏み込んだ貴景勝が「時の勢い」を見せ、
一方的に栃ノ心を突き出しました。

勝った貴景勝は涙、
負けた栃ノ心はがっくりと首を垂れるという、
見事に残酷なコントラストを映し出していました。

ああ、
栃ノ心の大関陥落、
無念です。

角界一の怪力にして、
苦労を重ねた大関の地位をつかみ取った栃ノ心が、
わずかに在位5場所で陥落となってしまいました。
残念です。
来場所10勝して、何とか再昇格してもらいたい。。。。。。
心からそう思っています。

大関をつかみ取った貴景勝。
おめでとう！！
来場所からの活躍が待たれますね。


今場所最後まで場所を盛り上げてくれたのは逸ノ城。
まさにあの5年前の「進撃の巨人」が、
見事に復活してくれた場所で、
それもまたうれしい出来事でした。

頭を低くした相手を頭ごと土俵に沈めるような、
ものすごい「突き落とし？」「はたきこみ？？」には、
口あんぐりでしたね。

来場所は関脇に、
いっちゃん（逸ノ城）、しんちゃん（栃ノ心）が並び立ちます。

巷間言われているのは「関脇が元気だと、相撲が面白い」ということ。
二人がブイブイ言わせて優勝争いの先頭に立つのを、
期待しています。

大関陣は豪栄道、高安ともにまずまず元気で、
土俵を盛り上げてくれました。

しかしながら、
NHKの藤井アナや太田アナなどがよく放送でも指摘している通り、
ワタシも手拍子で「ごうえいどう～」ってやるのは、
あまり好みではありません。

何というか、
「粋な応援」が相撲にはあっていると思うんですが、
どうですかね。

ということで、
今場所も面白かった。

「荒れない大阪」もまた、
オツなもんですね。

最後に再入幕を果たし、
幕尻近辺ながら最後まで頑張った豊ノ島。
星は上がらなかったけど、
カッコよかったぜ！

安美錦とともに、
来場所は十両を盛り上げてほしいと思います。

ということで、
来場所は新元号で初めての場所。

新大関もいるし、
盛り上がるぞ～。
（白鵬さん、早くケガ治してね）