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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

体育会系

2011年10月20日 | スポーツ全般

『体育会系』バラエティなる番組がありますね。
そこでつかわれる【体育会系】という言葉、
ポジティブな場面にもネガティブな場面にも使われます。

実際体育会というのは、
もともとは各大学の運動系クラブの、
大学自治会における呼び名なんじゃないかと勝手に認識してきました。

しかし最近は、
運動系に見られるいい意味と悪い意味の混在した、
古くからある厳然としたタテ社会のことを、
なんだか『体育会系』という呼び名で呼ぶことが多いように感じます。

実際いいところも悪いところもあるというのが、
この言葉に隠された【裏意味】だと思っているのですが・・・・。

昨日の新聞に、
大相撲の春日野親方が弟子をゴルフのクラブで殴るということが報道されていました。
部屋の外国人出身力士が、
外出の際に着物をつけていなかったことに腹を立てたということなのですが・・・。

このこと自体は、
分かる点もあるし分からない点もある。
特に両者の言い分を聞いてみたくもない、
些細なことだとは思います。

この記事を見て思ったことは、
日本における『体育会気質』のこと。

こういうことがあると、
『体育会気質』的な報道のされ方がありますが、
ワタシはこの中にいろいろな要素が隠されているんだなあ、
と思ってしまいます。

まずは『日本的』なものの権化である相撲という社会の中でも、
親方という『家長』の言うべきことに従わないという風潮が、
色濃く出てきているんだなあということ。

この事象ひとつとってみても、
外国人力士は、
相撲を『日本の伝統芸能の一種』ではなく『スポーツ』ととらえているということが、
よくわかります。

彼らの言い分としては、
『外出などプライベートな時間は、部屋や親方と言えども、自分を拘束はできない』
ということだと思います。
プロスポーツという観点からは、
正に彼らの言い分に理があります。

アメリカ4大プロスポーツやサッカーのヨーロッパクラブなどを見るまでもなく、
日本のプロスポーツでも、
プライベートな外出に規制が加えられるなんていう話、
聞いたことがありませんしね。

『何着て外出しようが個人の勝手』
その通り・・・・・・です。

しかし、
相撲を日本伝統の様式美を持った一種の伝統芸能と考えれば、
一般人の目に触れる外出時には、
着物(大きな意味で)を着て外出することは伝統であり、マナーであるという教え、
まことにその通りだと思います。

要はそのことを外国人力士にどれだけ理解させているか、
彼らがどれだけ理解して日本の相撲界というものに身を投じているか、
ということですよね。

まさに『郷に入れば郷に従え』ということです。


完全に相撲という世界を理解して、
伝統を守り抜こうという気概の見える横綱・白鵬。

あくまでも自分にとってはスポーツだと理解して、
強くなることこそが唯一の【善】だと最後まで信じて疑わなかった、
元横綱の朝青龍。

同じ名を遺した外国人力士でも、
それだけ違いがあります。

そして朝青龍の作った伝統(?)は、
脈々とほかの外国人力士に受け継がれていっている感じですね。

相撲を愛する人間にとっては、
本当に残念なことです。

しかし裏を返すなら、
国際化するということは、
正にそういうことだ、
ということなんだと思います。


縁もゆかりもなく、育った環境から考え方、伝統に至るまですべてが違う国から来た青年(少年)が、
日本の伝統様式を完全に理解し、それに縛られるはずがありません。

それを承知でどんどん外国人力士を入門させているのが、
大相撲界です。

その彼らに『日本の相撲とは何ぞや』を理解して植え付けていくのは、
親方に課された課題なんです。
だから、ただ強い力士を育てるというだけではなく、
親方とは大変な仕事なんだと思いますが、
その覚悟があって親方になっている人、
少ないように感じますね。

親方になった人が、
ただ強くなるためのノウハウを与えるというだけでは、
それは親方ではなく【コーチ】あるいは【インストラクター】と呼ぶのではないでしょうか。

【親方】
と呼ばれるのは大変なんですよ、
どの世界でも。



おっと、
話がだいぶそれてしまいました。

『体育会』
の話でしたよね。

『体育会』と聞いて、
まず一般の人が思い浮かぶのは、
『古い体質』や『鉄拳制裁』
などではないでしょうか。

いい意味では
『縦のつながりの強さや面倒見の良さ』
『しぶとく根性の座った人』
などのイメージがあると思いますが、
どうも『古い』とか『怖い』『筋肉』なんてイメージがありますよね。

そういうワタシも『体育会』出身であるのですが、
ワタシの時代でも、
『鉄拳』は振るわれたことも振るったこともありませんでした。

だからというわけではありませんが、
『鉄拳』制裁や『部内の暴力』などには、
どうしても違和感を感じざるを得ないんですよね。


だけど、
スポーツの世界を見ると、
いまだに『鉄拳』が振るわれていることって、
多々あるみたいですね。

思い出す事象で、
その最たるものは、
聞くのも語るのも嫌な昨年西武ライオンズで起こった
『大久保博元コーチの菊池雄星に対する鉄拳制裁』
事件でした。

彼は何を勘違いしたのか、
『熱血』ということであれば『殴る』などのことはお茶の子さいさいと考えていたようで、
その後に自分を擁護する記事を週刊誌2誌に出していましたね。

このことを思い出したのは、
今日のニュースで、
大久保が西武球団に対して「地位の保全と未払い給料の支払い」を求めていた裁判が、
大久保側の訴訟請求放棄で決着という記事でした。

訴訟請求放棄とは、
『訴訟請求自体に理由がないということを原告側(大久保側)が認めた』
ということのようで、
その記事の見出し事態を読んだときは、
「はて?」
と思いました。

しかし読み進んでいくうちに、
「大久保はすでに来季の東北楽天での打撃コーチ就任が決まっている」
ということで、
「はは~」
と納得しました。

要するに、
『東北楽天のコーチに決まったんだから、西武との関係はチャラにして、身ぎれいにして…』
ということのようですね。

呼ばれた東北楽天の監督は、
言わずと知れた『体育会系』を地で行く男、
『鉄拳制裁なんのその』
の星野監督ですからね。

救いを出してということなんでしょう。

しかし、
西武ファンとしては納得はいっていませんね。
いまさら言うべきことじゃないんですが。

そして、
『甘い体質だよなあ』
と思ってしまいますよね。
『禊は済んだ』
とでも思っている限りは、
そのメンタルは政治家と同列ですね。

なんか、
西武の次に(というか一時期はほぼ並んで)好きになりかけていた東北楽天という球団、
段々嫌になってきています。

監督、コーチ・・・・
この面々は、
なんだか負のイメージの『体育会』そのもの。

どんな野球になるんでしょうかねえ。

北海道日本ハムや福岡SBなどが、
ドラスティックにチームを変革していった2000年代。
各チームともにカラーが違ってきて、
本当に面白いもんだと思ったもんでしたが・・・・。

ふう・・・・
これ以上は言うまい、グチになるだけだから。

あの監督にあのコーチ・・・・・

来年は仙台に出張に行った時にも、
ライトスタンドに入ろっかな。


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