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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲秋場所を振り返る

2018年09月26日 | 相撲

大相撲が日曜日に千秋楽を迎えました。

15日間の激戦を終え、
休場明けの横綱・白鵬が見事に全勝で、
通算41回目の優勝を飾りました。

同時に幕内通算1000勝という、
何というか「とてつもない」という言葉では表せないような大記録も生まれました。

とにかく今場所は、
白鵬の強さがまさに”際立った”といえる場所となりました。

その白鵬の強さは、
自分の体と心を、
極限まで「わかっている」ことだと思いますね。

いろいろと物議をかもすことも多い横綱ですが、
素直に「強かった」「おめでとう」という言葉を贈りたいですね。


さて、
今場所最大の注目は、
何と言っても8場所連続休場を続けていた横綱・稀勢の里が、
9場所ぶりに本場所に帰ってくるということでした。
「待って、待って、待った」だけに、
この場所で復活を遂げなければ進退が取りざたされるという切羽詰まった場所で、
初日から稀勢の里の一番に対しては、
館内が大いに沸きました。

そんな中で10勝5敗。
「横綱の勝ち越し基準」といわれる10勝に何とか到達し、
何とか横綱の面目を保ちましたね。

場所後の進退伺いは、
どこからも出されないでしょう。

そしてその相撲っぷりを振り返ると、
「完全復活」には程遠いものの、
常に気持ちが入ったいい相撲を取り続けたといえるのではないでしょうかね。

まだまだ立ち合いが強烈な相手には一気に持っていかれるとか、
白鵬、豪栄道など好調な上位には力負けしてしまうとか、
いろいろなことに心配はありますが、
徐々に徐々に、本来の姿を取り戻してくれるのではと信じています。

「もう一回だけ、信じてみよっかな?」

なんて、
乙女の祈りにも似た気持ちに、
ワタシもなっています。

福岡でも連日、
ハラハラドキドキが続くんでしょうね。


またもう一つの焦点だった、
先場所優勝の関脇・御嶽海の大関獲りは、
来場所以降に持ち越されました。

先場所優勝したとはいえ、
3横綱+栃ノ心の「強敵4人組」が揃って休んでいた中なので、
決して評価が高かったとは言えない御嶽海。

今場所はある意味その真価が問われる場所だったのですが、
残念ながら「上位の厚い壁」に跳ね返される結果となりました。
しかしながら最後は9勝まで星を伸ばして、
来場所への興味をつないだところは良かったですね。

先場所、新大関という場所で無念のケガによる休場でカド番となった大関栃ノ心。
今場所も厳しい相撲が続きましたが、
最後は何とか勝ち越してカド番を脱出しました。

彼の場合は今持っている力なら幕内でも1,2を争うだけに、
怪我をしっかり治して捲土重来を期してほしいところです。
そのためにも、
今場所の勝ち越しは本当に良かった。

そして今場所は史上初の、
「三賞該当者なし」
という結果に終わりました。

これもまた、
寂しいことですが、
上位が元気だとやっぱりこういうこともあり得ますよね。

横綱・大関という上位陣が、
しっかりと相撲を取ったことの証左ですから、
致し方ないところでしょうね。


そしてベテラン勢の活躍も、
土俵を盛り上げてくれました。

十両では負け越しはしたものの、
アラフォーの安美錦、豪風が踏ん張りを見せてくれました。

そして35歳になった幕下の豊ノ島も、
見事に来場所での関取復帰を果たしてくれました。

これはもう3人の大ベテランのそろい踏みですから、
来場所は十両の取り組みも、
十分に楽しませてくれそうですね。

ということで、
今場所もつつがなく、
千秋楽を迎えることができました。

来場所は九州場所です。
昨年の九州場所は大変なことになりましたから、
今年は何事もなく、
土俵上にすべての耳目が集まる場所になることを、
心から望んでいます。


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