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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

豊昇龍、涙の初優勝! 大関も決めた!

2023年07月24日 | 相撲

大相撲名古屋場所は千秋楽。

たくさんの焦点があり、
初日から盛り上がり、
そして大波乱続出だった名古屋場所。

最後は関脇・豊昇龍が、
優勝決定戦で北勝富士を破り初優勝。
大関昇進も決めました。

13日目、14日目と、
目まぐるしく動いた優勝争い。

トップに立っていた錦木が重圧からか大きく相撲を崩し、
一瞬単独トップに立った北勝富士も14日目に敗れ、
混戦に巻き込まれました。

そしてここで浮上してきたのが新入幕の伯桜鵬。

見事すぎる相撲っぷりで北勝富士を破り、
3敗に並んで千秋楽はなんと、
豊昇龍との一番が組まれました。

なんとなんと、
大関取りのかかった関脇同士の一番、
豊昇龍と大栄翔の一番の割を崩して、
この優勝争いの一番を組んできました。
協会の英断も、あっぱれ!

そして千秋楽。

まず3敗の北勝富士は錦木と対戦して、
何とか勝って3敗を堅持、
優勝決定戦への進出を決めました。

そして結び前、
いよいよ豊昇龍と伯桜鵬の一番。

これから角界を背負って立つ予感のするふたりの初対決に、
館内は大いに盛り上がりました。

相撲は一瞬。
立ち合い鋭く当たった豊昇龍は、
左をこじ入れられたものの自身の右はがっちりと上手を取って、
すぐに投げを打って伯桜鵬を土俵に転がしました。

見事すぎる相撲っぷり。
やはり天性の「勝負勘」を持っている豊昇龍が、
この一番を制しました。

そして優勝決定戦。
豊昇龍は本割で3敗を堅持したので、
大関昇進は間違いなく、
少しだけ気楽に相撲が取れたのではないでしょうか。

立ち合いキッチリと北勝富士の圧力を受け止め、
相手が引いてきたところをすかさず寄っての押し出し。
圧勝で初めての優勝を決めました。

強かったなあ。

やっぱり豊昇龍は、
霧島と並んで「次代の大相撲の顔」になる力士ですね。
程なく大関昇進が決まりますが、
どんな大関になるのでしょうか。

たぶん・・・・・・・ですが、
豊昇龍と霧島は、
どちらが先かは別にして、
両方ともが横綱の地位をつかむのではないかと思っています。

何しろ二人とも、
勝負勘がすぐれているとともに、
重圧を力に変えられるもの。

やはりモンゴル人力士は、
日本人とは違いますね。

今場所は大栄翔、若元春とともに、
「大関取り」の場所になりましたが、
全員が重圧を抱える中、
やはりその重圧に押しつぶされなかったのは豊昇龍でした。

残念ながら大栄翔と若元春は、
重圧から白星を欲しがった相撲に終始してしまい、
自分の相撲が取れませんでしたね。

これはもう、
日本人が重圧に抗えないDNAを持っている・・・・・・
としか言いようがないなあ・・・なんて思ってみていました。

思えば最近だって、
元横綱・稀勢の里や元大関・豪栄道、
ちょっと前までさかのぼるなら元大関・魁皇やその他その他・・・・

本当にここっていう時に重圧に負けてしまう力士、
数多見てきましたからねえ。

それに引き換え、
モンゴル勢は「ここがチャンス」とみると、
一気に攻め上がってきて、
目標を奪っていく力強さがありますね。

朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜から、
優勝2度の玉鷲まで、
その傾向は明らかです。

これってやっぱり、
狩猟民族と農耕民族の、
体に流れるDNAの違いなのかしら。。。。。。

まあそれはいいとして、
来場所からの霧島、豊昇龍の2横關は、
しっかりした「大関相撲」を安定して取ってくれて、
毎場所優勝を争ってくれそうな気配がします。

ようやく「土俵の安定」が図られてくるんじゃないでしょうかね。


おまけに言っときますと、
ワタシは若元春、大栄翔については、
14日目の相撲で二人ともが立ち合いの変化に頼った相撲を取ったのを見て、
「ああ、こりゃダメだ」
となんか気持ちがㇲ~ッと引いてしまいました。

そして千秋楽は、
二人とも気持ちが切れたように、
勝たなければいけない相撲で黒星。
しかも若元春は、
14,15日目と完璧な完敗で、
「ひょっとしたら今後、大関取りのチャンスは巡ってこないのでは」
と思わせてくれちゃったりしましたね。

残念のひとことでした。(相撲っぷりも含めて)

二人とも大関取りは白紙に戻ったと思います。

そして来場所からは、
下から朝乃山、伯桜鵬が上に上がってきて、
さらに大激戦になること間違いなし。

次の大関は、
朝乃山、伯桜鵬が最有力だとみていますが、
どうでしょうか。

朝乃山は力を出してきました。
今場所は途中休場もあったものの、
再出場して勝ち越し。

やはり日本人力士の中では、
最も力を持っていると思いますね。

そして新入幕で11勝を挙げた伯桜鵬。
ホント今場所は驚かされました。

これほどまでにやるとは。。。。
何しろ彼は、
類稀なる足腰の強さがあるうえに、
キッチリとした自分の形を持ち、
さらにすごいのはその相撲勘。

この相撲勘は、
現在の力士では豊昇龍に並ぶといっても過言ではないでしょう。
錦木、阿炎、北勝富士を連破した相撲っぷり、
ホント未来に大きな期待を抱かせるものでした。

この”勘”ってやつは、
人に教えてもらってどうこう出来るもんじゃないと思います。
その世界の第一人者になる人、
いや、レジェンドになる人たちは、
ホントその”勘”ってやつを持っているんですよねえ。

野球で言えばイチロー、
将棋で言えばもちろん藤井聡太7冠、
相撲でいうと白鵬や貴乃花なんかが、
そういうものを持っていたような感じがしますね。

そしてそういうものを、
何か伯桜鵬は持っている気がします。

だから、
出世は早いのではないですかね。
そんな感じを持っています。

しかし。。。

素晴らしい”勘”を持っていても、
ケガ、故障などに泣かされては、
それを生かすことはできなくなってしまいます。

どうかしっかりと稽古をして、
これ以上ない経験の持ち主である宮城の親方(元白鵬)に様々なことを教えてもらい、
しっかりと土俵に上がり、どんどん出世していってほしいと思います。

超新星の新入幕、
光り輝きました。

そして今場所、
それまでの苦労が実ったかのように、
北勝富士、錦木のベテラン勢の活躍もありました。
最後は残念でしたが、
大いに土俵を盛り上げてくれましたね。

「相撲新時代」
を大いに意識させてくれた今年の夏場所。
大盛況のうちに終了です。

力士の皆さんは、
しっかりと休息をとって、
英気を養った後、
また頑張ってワタシ達を楽しませてください。

お疲れさまでした。



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