SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

白鵬はなぜ、わざわざ物議を醸すようなことばかりをするようになったのか。。。。。

2015年11月18日 | 相撲

大相撲九州場所10日目。

3横綱がそろって出場する久々の場所になっていますが、
優勝争いは休場明けの横綱、白鵬と日馬富士、
ふたりに絞られてきました。

何だか序盤は好調な相撲を取り続けており、
『今場所こそは』
の期待が大きかった大関の稀勢の里・琴奨菊は、
やっぱり『いつもの通り』に崩れ始め、
優勝の圏外に去っていきました。

1敗をキープするはずが、
不調の平幕・豊ノ島に簡単に負けて2敗となった稀勢の里について、
解説の北の富士さんが大きなため息をつきながら、
『やっぱり、優勝に絡むとなると途端に体が固まって動かなくなっちゃうんだよなあ。気持ちの問題としか言いようがないから、治しようがないよね。』
といっていましたが、
その通りですね。

稀勢の里は、
やっぱり『勝負事』には向いていないですね。
それだけやさしいくて、”いい人”なんでしょうから、
その良さを土俵の内外で発揮してくれればいいのかも・・・しれませんね、寂しいけど。


そんな中、
横綱・白鵬が栃煌山戦でまさかの”ネコだまし”の奇襲。
それも2度も。

そして、見事に決まって勝利して勝ち名乗りを受ける時の嬉しそうな表情。

【横綱の品格】

ということが、
いつの時代にも言われて、
それを『そうだ、そうだ』という人と、
『そんなの、今の時代に合っていない』という人と、
いつも論争になるのですが、
やっぱりワタシは、
横綱には『品格』が必要だと思う立場です。

横綱が『下のもの』と対戦するときに”ネコだまし”をするということ、
何だか一つ、引っ掛かるものを感じざるを得ません。

白鵬は、
なんだか去年あたりから、
少しずつ相撲が変わったように感じていました。

引き技、張り手、
相手を受け止めるという感じではないそんな相撲っぷりが何だか目立ってきていましたが、
それはとりもなおさず白鵬が全盛期を過ぎたということなのかなあ……
なんて思ったりしながら土俵を見つめていました。

しかし、
初場所後の会見での『肌の色が・・・・・』とか『子供が見ても分かる判定・・・・・』とかいう発言や、
土俵上での諸々の所作などにも『あれっ』と思うことも多くなり、、
かつての白鵬からは『変わっちゃったなあ』と感じるようなことばかりが多くて、
戸惑っているというよりも、なぜなんだろう・・・・・・と考えてしまうことが多い、
今日この頃です。

白鵬は、
なんだか自分が勝ち続けているのに、
世間は自分が負けることを望んでいるような空気がある・・・・・・
というようなことに、
敏感に反応しているような気がします。

『日本人以上に日本人らしい』
と言われたかつての白鵬。

大横綱である大鵬に師事し、
双葉山を目標として、その足跡をたどろうという姿には、
日本人の誰もが感心させられ、
尊敬の念を持って見ていました。

ワタシはかつての白鵬に、
プロ野球の王貞治氏を重ね合わせることもありました。


しかしながら、
今年の白鵬を見ていると、
とてもじゃないが、
尊敬する大横綱と呼ぶにふさわしいとは思えなくなってきました。


最近の白鵬を見ていると、
『どうして世間を騒がす、物議を醸すようなことばかりをするのだろうか?』
と思ってしまいます。

大鵬の優勝記録を抜いたことで、
日本に対する恩返しは終わり、
あとは好きにやらせてもらうよ・・・・・・

と思っているのだとしたら、
本当にさびしいことです。


あるいはこれだけ勝って、
しかも日本人に同化するべく土俵を務めて来たのにそれがいろいろなところで認められていないと感じるにつけ、
ある意味の『意趣返し』をしているのではないだろうか・・・・・・
そんな見方もできるのではないかなあと思ったりしています。

考えてみれば、
日本は【判官びいき】が大好きな国民性。

勝てば勝つほど嫌われた感じになるというのは、
日本人の持つ特性に深く根ざしていることです。

かつての大横綱・北の湖を見てください。
現役時代は、
あれだけ嫌われて、負けると大歓声になった力士もいないですよ。

しかしそれは、
彼が揺るぎない強さを持つ【大横綱】であったことの証。
大相撲ファンであればあるほど、
彼の強さを、後世に語り継いでいるものです。

引退した後の土俵の喪失感、
半端じゃなかったですから。

『本当に強いもの』とは、
そういうものです。

そして間違いなく、
その相撲に対する尊敬の念は、
どの大相撲ファンも腹の中に強く、
持っているはずです。

今の時代には死語になった、
『男は黙って』
ですよ、横綱というのは。



さて白鵬。

今場所は間違いなく、
優勝するのではないかと思っています。

今場所優勝した後、
いったいどんなことが彼の口から語られるのか、
それに注目しています。


白鵬さん。

『我いまだ木鶏たりえず』だよ。


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