「終末期のための個室移動です」と言う看護師の言葉に焦りを感じて子供達とすぐ病院へむかった。
ちょうど面会時間が始まるという時に到着して面会バッジを貰い病室へ向かうと電話をくれた看護師さんが病棟の受付にいた。
子供たちには病室へ行くように促し声をかけた。
昨夜の状態を説明される、再度鼻から管を入れようと試みるも痛みと吐き気でじっとしていることもできず、「お願いだから殺してくれ」との言葉も出たとのこと。
医師も看護師もこれ以上の処置は辛い思いをさせるだけだからと今は心電図とオキシメーター、痛み止めのレスキューと脱水防止の点滴だけがついているとのことだった。
それでもオキシ(血中酸素濃度)は85%ほどあり、処置後(できなかったけど)はひどくは吐いていないので落ち着いていると言っていた。
お礼を伝え子供たちが先に入っていた病室へ入ると子供達と笑っている主人がいた。
ベッドに横になっているがうれしそうに声を出して子供達と話をしていた。
昨日の面会は管が入っていたので会話は携帯ごしやゼスチャーだったので声を出して会話できたのが嬉しかったのだと思う。
子供たちにも「覚悟はしておくように」と道すがら話しながら来ていたので病室に入った私を子供たちがそれぞれ私の顔をみて「(お父さん)全然元気だよ、良かった」とホッとした顔を見せた。
その日一日家族五人で病室にいた。
当然飲み食いはできないので喉が乾いたと言えば氷を一粒二粒口に入れてあげたり、主人がウトウトした隙をついてかわりばんこにラウンジで食事をとったりと誰かが病室に残るようにしていた。
痰が絡んでいるようなねばついたものを出すことはあったが、ひどく吐くようなこともなく面会時間ギリギリまで病室にいたが、次の日は末っ子は学校の試験が始まる日で、うえの二人も勤務のシフトが入っている。
特に長男は九月から決まった仕事だったのでまだ試用期間で有給もない。
後ろ髪を引かれながら一度家に帰ることにした。
医療麻薬が入っているためたまに訳のわからないことも言っていたが、それはウトウトしている前後のことで覚醒すれば自分で「俺今変なこと言った?」などと意識ははっきりしている時間がほとんどだったからだ。
末っ子が明日から試験ということも頭に入っていたのだろう、自分が勤めている会社に長男がいることも心配したのだろう「俺は大丈夫。帰りな。」と言い出した。
ちょうど面会時間が始まるという時に到着して面会バッジを貰い病室へ向かうと電話をくれた看護師さんが病棟の受付にいた。
子供たちには病室へ行くように促し声をかけた。
昨夜の状態を説明される、再度鼻から管を入れようと試みるも痛みと吐き気でじっとしていることもできず、「お願いだから殺してくれ」との言葉も出たとのこと。
医師も看護師もこれ以上の処置は辛い思いをさせるだけだからと今は心電図とオキシメーター、痛み止めのレスキューと脱水防止の点滴だけがついているとのことだった。
それでもオキシ(血中酸素濃度)は85%ほどあり、処置後(できなかったけど)はひどくは吐いていないので落ち着いていると言っていた。
お礼を伝え子供たちが先に入っていた病室へ入ると子供達と笑っている主人がいた。
ベッドに横になっているがうれしそうに声を出して子供達と話をしていた。
昨日の面会は管が入っていたので会話は携帯ごしやゼスチャーだったので声を出して会話できたのが嬉しかったのだと思う。
子供たちにも「覚悟はしておくように」と道すがら話しながら来ていたので病室に入った私を子供たちがそれぞれ私の顔をみて「(お父さん)全然元気だよ、良かった」とホッとした顔を見せた。
その日一日家族五人で病室にいた。
当然飲み食いはできないので喉が乾いたと言えば氷を一粒二粒口に入れてあげたり、主人がウトウトした隙をついてかわりばんこにラウンジで食事をとったりと誰かが病室に残るようにしていた。
痰が絡んでいるようなねばついたものを出すことはあったが、ひどく吐くようなこともなく面会時間ギリギリまで病室にいたが、次の日は末っ子は学校の試験が始まる日で、うえの二人も勤務のシフトが入っている。
特に長男は九月から決まった仕事だったのでまだ試用期間で有給もない。
後ろ髪を引かれながら一度家に帰ることにした。
医療麻薬が入っているためたまに訳のわからないことも言っていたが、それはウトウトしている前後のことで覚醒すれば自分で「俺今変なこと言った?」などと意識ははっきりしている時間がほとんどだったからだ。
末っ子が明日から試験ということも頭に入っていたのだろう、自分が勤めている会社に長男がいることも心配したのだろう「俺は大丈夫。帰りな。」と言い出した。