渡辺省三 北朝鮮時代関連ブログ

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「空白の67年~北朝鮮に眠る日本人遺骨~」-「テレメンタリー」を見て

2012-08-05 10:40:52 | 政治
昨日4日、朝日放送「テレメンタリー」で、「空白の67年~北朝鮮に眠る日本人遺骨~」が放送された。
(その他全国は、月曜日深夜)

龍山墓地に埋葬した人を記録する1枚の名簿。



この名簿を67年間、大切に保管していた神奈川県在住の佐藤知也さん。

佐藤さんの紹介と共に、平壌の龍山墓地の位置関係が示された。

墓地は、平壌市内から車で20分の場所だという。

ただし、この場所は、67年前から2度の移転の上、現存しているのだという。

つまり、67年前、私の父が、妹敏子の亡骸を、父の手で埋葬した場所ではないのだ。

佐藤さんが保持されている一枚の名簿には、埋葬者と埋葬場所が細かく記録されている。

だが、2度の移転で、埋葬場所が明確でなくなったようだ。

今の埋葬場所には、500の土まんじゅうがあり、名簿に記載された2421人が、

500の土まんじゅうの中に、埋葬されている状況だという。

つまり、一つの土まんじゅうに、4~5体、埋葬されていることになる。



先日(7月23日)、女性会議主催の「日本と朝鮮、アジアの平和を いま 私たちはどう拓くか」という

集会が、大阪のエルおおさかで開かれた。

結成50周年記念講演会ということで、元参議院議員の清水澄子さんが講演された。

清水澄子さんは、今年4月9日、キム・イルソン主席の生誕100年の祝賀行事に出席のため10名の訪朝団の団長として北朝鮮に赴いた方で、長年にわたり、北朝鮮と友好的な関係を築いてこられた方である。

この清水澄子さんの話によると、「最近、遺骨収集問題が浮上し、一部マスコミ報道では、北朝鮮側が遺骨返還で外貨を稼ごうとしているなどという報道がなされているが、これは違う。北朝鮮側の話によると、日本側が、突如、遺骨返還の話を持ち出してきたので、北朝鮮側は、遺族への墓参もOK、「遺骨を返還する準備はある」という考えを示しているだけだということだと聞いている」と話された。


名簿を保持されている佐藤さんの話によると、2421人の埋葬者のうち、
遺族が判明したのは、私を含めて、20家族足らずだという。

この先、日本側は、20家族のために、速やかに、遺骨返還を実施してくれるのだろうか。

政府が、遺骨返還を実現するのは、DNA鑑定など、莫大の費用と時間がかかるように思う。





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