渡辺省三 北朝鮮時代関連ブログ

日朝政府間協議に係る北朝鮮墓参関連記事

ストックホルム合意の調査結果、公表されるのか?ー2月27.28日の米朝首脳会談で

2019-02-28 11:20:00 | 北朝鮮

今日は、第2回目の米朝首脳会談が、ベトナム・ハノイで行われている。

今から約5年前の2014年5月28日。

日本政府と北朝鮮政府とで日朝合意文書が交わされた。この合意は、「ストックホルム合意」と称された。

約1カ月で、特別調査委員会が立ち上がり、4つの分科会が、各々調査を始めることになった。

4つの分科会とは

1、拉致被害者

2、行方不明者

3、日本人遺骨問題

4、残留日本人・日本人配偶者

日本側が示しているのは、上記の通りだが、一方、北朝鮮側は、その順番が違う。

1、日本人遺骨問題

2、残留日本人および日本人配偶者

3、拉致被害者

4、行方不明者

合意から5年経過しようとする現在、北朝鮮が拉致問題は解決済みというアナウンスを放っている。

昨年6月12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談で、安倍首相がトランプ大統領に拉致問題の件を委ねているということだったが、その成果はなかった。

今回の米朝首脳会談を機に、北朝鮮側から

ストックホルム合意の調査結果を日本に示す結果となるのか。

そういう点も気になるところだ。

ちなみに、私は、日本人遺骨問題の関係者であることから、日本人遺骨問題の調査結果も、気になる。

遺骨問題が浮上した経緯など、これまでの状況を、ここで再確認してみたい。

2011年11月

2011年11月、日本政府関係者が、北朝鮮側と極秘接触し、終戦前後の混乱で現在の北朝鮮に残留し死亡した日本人の遺骨収集や埋葬地整備を議題として提起した。北朝鮮側からは否定的な反応は出なかった。

2012年2月

ニュース報道で、明らかになる。

2012年5月

民主党の中井洽(ひろし)衆院予算委員長に近い大学教授が5月17日から中国東北部を訪問し、北朝鮮の宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使と会談する方向で最終調整していることが分かった。終戦前後の混乱で現在の北朝鮮に残留した日本人のものとみられる遺骨収集、返還に関し意見交換する見通し。複数の政府関係筋が5月16日、明らかにした。

2012年6月19日

北朝鮮が同国に残された戦前の日本人の遺骨返還問題を日本側に提起していることが6月19日、明らかになった。 遺骨は戦前、現在の北朝鮮内で暮らし、同地で亡くなった日本人や、終戦直後に旧ソ連抑留後、北 朝鮮に移送されて死亡した旧日本兵らのもの。関係者によると、4月の金日成(キムイルソン)主席生誕 100年記念行事に参加した訪朝団に対し、北朝鮮の宋日昊(ソンイルホ)日朝交渉担当大使が、この 問題に言及した。

宋大使は、平壌の工事現場などで多数の日本人の遺骨が見つかっているとし、「要望があれば、墓参 を受け入れる用意がある」などと日本側に伝えた。

2012年6月22日

終戦の前後、現在の北朝鮮に残留した日本人のものとされる遺骨とピョンヤン郊外の埋葬地「龍山墓地」が、初めて日本のメディアに公開された。 しかし、この場所は従来の場所から2度も移設されていた場所。土だけで盛られた「土まんじゅう」が、約500点在。ひとつの土まんじゅうに、4~5体の遺体が一重ねて埋められている。(約2400体)

2012年6月26日

松原仁拉致問題担当相は6月26日の記者会見で、北朝鮮が日本人を埋葬しているとする平壌近郊の墓地を公開したことに関し、終戦前後の混乱で北朝鮮に残留した日本人の遺骨返還問題は拉致問題とは切り離して対応すべきだとの考えを強調した。「拉致問題とは別の問題として適切に判断されるべきものだ」「日本人の遺骨返還に関し「戦後未解決の問題と認識している」と述べた。

2012年10月1日

龍山墓地に眠る遺族ら16人が、北朝鮮・平壌郊外の龍山墓地を訪れた。北朝鮮には71カ所の日本人墓地があるといわれているが、遺族が墓参するのは戦後初めて。

墓参したのは、川崎市高津区在住の佐藤知也さん(80)を団長(2014年から龍山会会長)とする計16人。

2014年5月28日

ストックホルム合意

2014年6月27日

ストックホルム合意で拉致問題の再調査などに合意してから初めて、終戦前後に現在の北朝鮮地域で亡くなった日本人の遺族らが、墓参りのため平壌に入った。

日朝協議にも参加した北朝鮮側の担当者は、「今回は、日朝協議の合意を履行するための最初の墓参りだ」と強調したという。

2015年8月16日

2015年8月16日午前、平壌市の郊外にある「龍山(リョンサン)墓地」に遺骨が埋葬されている遺族ら(龍山会)が墓参りをした。

2017年4月18日

北朝鮮は、一部の日本メディアに対して日本人の遺骨の埋葬地を公開し、遺族への早期返還を呼び掛けた。


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