AN-NON-SMAPDAYS

*新しい場所で待ち合わせしよう*

ミッドナイトスワン

2020年10月09日 | お出かけ
ミッドナイトスワンの映画は
「泣いた」という感想が多いです

確かに
お涙頂戴のお話の作り方ではないけれど
凪沙の境遇を体感すると
自然と涙が溢れる、そんな映画だと思います

けれど、私はエンディングまで殆ど泣かなかった

それは気持ちが入らないのでは無く
むしろ凪沙を含めた『彼女』たちに対しての
世間の仕打ちに怒りがわいて
ずっと怒っていたから

そしてそれは自分に対しての怒りでもあった

分かっているようで分かっていない
知っているようで知らなかった

それも映画の中のほんの一部なので
実際は何倍も理不尽なことが起こっているのだろう


映画の創りは邦画好きの私にはとても良かった
セットやロケ地、衣装や小道具の色
カメラワークも私が苦手なわざと揺らすような映し方は少なく
とても観やすかった
ピアノの音楽もピッタリはまっていた

出演者も皆素晴らしかった
主役の二人は勿論だけど
りんちゃん役の子(上野鈴華さん)も良かった
あのお顔立ちからこれから大河や朝ドラに出演あるのではないかしら
昭和の香りがする女優さんだと思いました
他の共演者も皆“その人”としてスクリーンにいてくれました
本当にドキュメンタリーみたいでした



ラスト近くは流石に涙が込み上げてきたけれど
実は一番グッと来たのはエンドロールなのよね

飯島さんとCULENの文字を観て
最後の場面を観たらぶわ~っでした


SMAPのあの2016年と同じ
1月13日も12月26日も全く泣かなかった(怒りで泣けなかった)けど
その後少しでもSMAPに関して優しい話に出会うと
涙がだーーっっと溢れてましたから

ミッドナイトスワン
トランスジェンダーやネグレクトなど重いテーマだけれど
最後は温かい気持ちにさせてくれます

でも、家へ帰ってもずっと彼女達の事を考えてしまいます

いつか凪沙のような人達が
スカートをはいて会社に勤める事が当たり前になると良いなあ


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