第二次世界大戦前夜、夏のイングランド。政府官僚の娘で未来の大作家を自負する13歳のブライオニーは、大学を卒業したばかりの姉セシーリアと使用人の息子で幼なじみのロビーのただならぬ関係を察知し、ロビーへの警戒心を抱く。そして事件は起きる。ブライオニーの嘘の証言によって、愛しあう恋人たちは無残にも引き裂かれ、犯した過ちの重さにブライオニーが気づいたときには、泥沼の戦争が始まっていた。(goo映画より)
原題は「贖罪」。こちらの方が「つぐない」より作品にしっくり合っていると思えるような、とても重く哀しい物語でした。
過ちを犯してしまったブライオニーと彼女によって引き離された恋人たち、どちらの気持ちも痛いほど伝わってきて、エンディングの間も涙が止まりませんでした。
少女から大人、そして老女になったブライオニーは時が流れてもヘアスタイルが同じまま・・・。
一生つぐないきれない罪を背負うということはどういうことか、彼女がどんな人生を送ってきたのかが彼女のヘアスタイルから分かったような気がしました。
そして彼女が患った病気は、やっと得ることができた赦しだったように思います。
彼女はそのようにはとらないでしょうが・・・。
セシーリアを演じたキーラ・ナイトレイはクラシカルな美しさが際立って、それだけで存在感を感じられるほど。
しかし、そのキーラもブライオニーを演じた3人(シーアシャ・ローナン、ロモーラ・ガライ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ(!))にはかなわなかったように思います。
少女時代を演じたシーアシャはアカデミー賞にノミネートされましたが、私は成人してからのロモーラもとても良かったと思います。
そして何と言ってもヴァネッサ・レッドグレイヴ!初めはどこかで見た事あるけど・・・と誰だか分からなかったのですが、エンディングでビックリ、納得でした^^;;
ロビーを演じたジェームズ・マカヴォイは、澄んだブルーの瞳が印象的でとても素敵でした^^)この人が出ている映画なら観よう・・・と思える役者さんが一人増えました^^)
予告で以前から気になっていた「ジェイン・オースティンの読書会」が流れました。
観たら、ますます観たくなったのですが、ここの映画館って駐車場がなくて不便なので、DVD待ちになるかも・・・。
ジェリーの作品ならどんなに不便でも迷いはないのですが^^;;