昨晩の「オペラ座の怪人」吹き替え版、期待と不安でかなりドキドキしながら観ました。
ファントム以外のキャストの皆さんは実際の歌声ととても良く似ていて違和感なく聴くことができました。
なのでファントムにも期待したのですが・・・高井さん、素晴らしいです。当たり前ですがとてもお上手です。
きっと舞台で高井さんのファントムを観ていたら素直に受け入れられたと思うのですが、ジェリーファントムの映像で、あの歌声は違和感を感じました。
声質が違い過ぎますし、数え切れないくらいジェリー版を観てきたためファントム=ジェリーですり込まれているのでしょう、拒否とまではいきませんが、やはり”違う”というのが正直な感想です。
訳に関しても、あれは四季さんのをそのままあてているところがあるのでしょうか。
日本語を曲の中にピタリと収めるのは難しいとは思うのですが、そう訳す!?というのが多かったし。
ミュージック・オブ・ザ・ナイトのラスト部分とか、さわって欲しいって・・・ストレートだなぁ^^;;
ファントムはチクショウなんて言わないし。あげたらキリがないのですが。
あとクリスがワタシではなくアタシと言っているところも、ちょっと耳触りに感じました。
16歳の少女だというのを強調したかったのでしょうか・・・。
でもポイント・オブ・ノー・リターンのところからは日本語だからなのかストレートに胸に響いてきて、気がついたら息をしてなかった(久しぶり^^;;)あのシーンは繰り返し観たくなるかも。ヤバいです^^;;
三重奏のところは英語版は鳥肌が立つくらい大好きなのですが、日本語で聴くとゴチャゴチャな印象を持ちました。だから歌の部分に字幕が付いたと思うのですが、字幕を付けるなら初めから吹き替えにしなくてもいいのにと思いました^^;;
一緒に観た夫は、高井ファントムのことを歌は素晴らしいけど荒々しさが足りない、感情がこもっているのはジェリーの方と思ったそうです。
ジェリーの歌が高井さんのように上手かったら、別な映画になっちゃってたかもね、とも言ってました。
ちなみに夫は映画公開当時、ジェリーの歌に批判もあるということを話したら、舞台とは違うんだからあれでいいと思うよと言ってくれてました。実際かなり感動した様子でしたから^^)
他に民放ならではで残念だったのが、良いところでCMに入ってしまうところと余韻に浸るための大好きなエンディングがないところ。仕方ないのですが・・・。
ファントムに関してはすんなりと受け入れにくいところはありますが全体的には良かったのかな。
ミュージカルの吹き替えは大変難しいことでしょうし、カットは細めに行い大切なシーンはちゃんと残しておいてくれましたし、日テレさんは作品を損なわないようかなり努力をされたと思います。
様々な思いを巡らせながらの観賞でした。まるで大役を演じることになってしまった自分の子供を見守るかのような緊張具合で体も固まったまま(脇の下に汗までかいたし^^;;)終わった途端、一気に脱力でした^^;;
「ヒックとドラゴン」も観ました!!やはりジェリーの声は良いです♪♪♪
声だけで複雑な感情の揺れを表すことができるし、吹き替えはよほどの方でないと受け入れられないなと思いました。
今後は劇場での映画も吹き替えが増えるということを聞いたことがあるのですが、やめて欲しいです。。。