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Perfect World of Miwako Sumida

Perfect World of Miwako Sumida

 1989年の春、早稲田大学に通う柳流星は、合コンで隅田美和子という女子学生と出会い、急速に惹かれていく。美和子は人を寄せつけないところがあったが、流星と美和子は徐々に打ち解け、やがて美和子は流星の姉ふみとも親しくなる。
 けれど夏が過ぎた頃、美和子は大学に休学届を提出して、独自のコミュニティによって自給自足社会を築いている地方の山村へと引っ越してしまう。そして翌年の春、美和子が自殺したという知らせが届く。はたして美和子に何があったのか? 流星は美和子の親友だった大野千絵を伴って、美和子が最後の数ヵ月を過ごした橘山(きつやま)村を訪れることにする。
 一方その頃、ふみの前に瑛士と名乗る謎の男性が現れる。はたして彼の目的とは……?

 ※Clarissa Goenawanというインドネシア生まれのシンガポール人の作家による第二作。ミステリかと思っていたのですが、ファンタジー要素のある青春小説でした。作者は外国人ですが、日本の風景や人物像の描写はとても自然であり、日本の作家が書いた小説を英訳したものだと言われても通用するほどです。第一作の「Rainbirds」と第三作の「Watersong」も、日本を舞台にしています。日本の文芸誌に短編が掲載されたことがあるらしいのですが、検索してもよくわかりませんでした。
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