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Pairing Up (Wild Cards)

Pairing Up (Wild Cards)

「Trudy of the Apes」
 1957年、小さな物体をテレポートできる能力を持った宝石泥棒のトルーディは、ノーマン・フォスターが監督を務めるテレビドラマ「ターザン」で主役を演じているゴールデンボーイ(ジャック・ブラウン)に接近する。トルーディの目的は、メキシコのロケ地の近くに埋まっているとされるマクシミリアン皇帝の伝説の財宝を手に入れることだった。

「Cyrano d'Escargot」
 1981年、舞台俳優のトレバー・フィッツジェラルドは、ウィザースプーンという大富豪の屋敷へと招かれる。ウィザースプーン家の14歳の息子セオドラス(上半身は人間、下半身はカタツムリ)は、数年前から自分の正体を偽って、有翼の美女ペレグリンと文通を続けていたのだが、初めて顔を合わせることになったため、トレバーに身代わりになってほしいと頼み込む。トレバーは戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」のような状況にとまどいつつも、セオドラスのふりをしてペレグリンと会うことにする。
 ※セオドラスは「Joker Moon」の「「Within That House Secure」に出てくる人物。

「In the Forests of the Night」
 2010年、半人半虎の用心棒カーンは、ボスのジョバンニ・ガランテに付き添って、南米のジャングルの奥地にあるリゾート地にやって来る。そして、カーンは観光に来ていた魅力的な女性と遭遇する。はたしてこれは運命の出会いなのか、それとも巧妙に仕組まれたハニートラップなのか……?
 ※カーンは「Low Chicago」にも登場している。

「The Wounded Heart」
 2013年、カザフスタンでの邪神復活事件(第23巻「High Stakes」)の後、フランシス(フラニー)・ブラック刑事はPTSDを患い、恋人アビゲイル・ベイカー(周囲にいるエースやジョーカーの能力をコピーできる)との関係も壊れつつあった。フラニーとともに事件に関わったミランダ(リッキ)・マイケルソン巡査(超高速で移動できる)は、フラニーが自殺願望を抱えていることに気づき、なんとか彼を助けようとする。

「Echoes From a Canyon Wall」
 2019年、バブルスの義弟のアンプリファイアー(フレディ・フラートン)は、大音量の声を出すことができるエースだった。政府機関のSCAREは彼をリクルートするために、エージェントのエル・アラクラン(蠍)を派遣する。しかし、現在のSCAREは政府野党の秘密警察になりさがっており、そうした現状に反発する勢力が、エル・アラクランを妨害するために、インク(ジュリエット・サマーズ)を送り込む。

「The Long Goodbye」
 2017年の「Low Chicago」の事件において、ジョン・フォーチュン、変身能力者ミスター・ノーバディ(ジェリー・クレイトン)、ウエイトレスのイリーナたちは1910年代初頭のシカゴに飛ばされてしまった(「A Long Night at the Palmer House part 6」参照)。ジョンとジェリーは映画スタジオを設立して一財産を築き、イリーナもまた女優としてデビューすることになる。
 その後、現代に戻ってきたジェリーは、当時の日々とイリーナとの恋愛を懐かしく思い出す。

「What's Your Sign?」
 2021年。イギリス在住のスチュアート・ヒルは、「リーチャーズ」という慈善団体に所属するエースであり、周囲にいる人の信念を自分のパワーに変える能力の持ち主だった。チャリティイベントに参加した彼は、ヒーロー・マクヒーローフェイスという名前を与えられ、さらにアメリカ出身の占い師ステラ・サマーとデートすることになる。当初、8歳年上のステラは乗り気ではなかったものの、デートを重ねるうちに恋心が芽生えていく。

「The Wolf and the Butterfly」
 「Drop City」での出来事(「Texas Hold'em」)の後、バチョとダイナは交際するようになるが、現在では距離を置いていた。バチョはネバダ州リノのコーヒーショップで働いていたが、ネバダ大学に通っていたアデシナ(バブルスの養女)と再会し、彼女が参加している劇団に加わることになる。

 ※「ワイルド・カード」の世界を舞台にした恋愛短編集。
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