祈り

祈りとは何かをお願いすることではない

子供には難しいのでそういうこととして教えるが

それがそのまま受け継がれてしまったのが現代だ

祈りは本来神の願いを賜るものである

人の神は人の幸せを

森の神は木々の幸せを

万物の神は万物の幸せを願う

神の視点でしか見えないものがあり

これをしてくれたら人はもっと幸せに暮らせるのだが

というものが神には見える

それを行ってくれる人を神は探している

神と人では役割が異なる

神は設計

人は組み立て

設計と違う部分を修正してくれる人を求めている

設計者の声

設計者の意図を理解してくれる作業員を

いつも求めている

神の願いは人の願いである

止むことのない切実な人の願い

人の位置では見ることの出来ない

調和とそこに至る道が

神には見えている

人の位置からでは

行き止まりに見え

絶壁の崖に見え

無謀に見える道の先を神は知っている

決して人を絶望に追い込まない

絶望はその景色を見て人が思うことである

あなたが祈ればどこでも

神は道を示してくれる

あなたの願いは神の願いであり

神の願いはあなたの真実の願いだ

神の願いをあなたの願いとした時

環は完成し

神との共同作業が始まる

祈りとは設計者とのコミュニケーションなのだ