今月もAll New X-FACTOR (“ANXF”)をレビュー。残念ながら19号、20号でお仕舞。話の流れや会話がとても優れている作品なのに残念だな。
いつものように、筋書きをPeter David、画をCarmine Di Giandomenico (“CDG”)と20号の一部をWill Slineyが担当。表紙も毎度のKris Ankaが担当。最終20号のもの。それぞれの道を歩み出したX-FACTORの図。(実際には別の道を選択したのは、QUICK SILVERのみだが。)
いつものように粗筋から。X-FACTORのスャ塔TーSnow氏の友達の娘に憑依した中東(おそらくエジプト)の古い神と戦った末、アンドロイドDANGERの活躍により勝利する。そして、SPIDER-MANの敵Tiberius StoneがSnow氏を訪問するが、Tiberiusについてきたのは、未来から来たMiguel(= SPIDER-MAN 2099)。何と彼はSnow氏と旧知の仲であった。
これまたいつものように、気に入ったシーン、台詞等を紹介。何と言っても、Davidが筋書き担当している別の作品SPIDER-MAN 2099と、ANXFの話を交差させたことが今回のクライマックス。Snow氏が何でX-FACTORのスャ塔Tーとなったかが判明したのだが、最終回にそれかよって勿体なさがあるな。添付画像に書かれている”Recruiting X-FACOR is only the start.”ってのもSnow氏の野望が端的に表現されていて良い。
それから、どうも彼の会社がえらい未来的な装置を持っていることも同じ理由からなんだな。そう。未来から彼は来たんだ。
ANXF 19号の最後にSnow氏が銃を撃ったシーンが、何故、何をどうしたのか、全然わからなかった。しかし、結局それは20号へとつなぐ謎だったんだな。ハラハラ・ドキドキまでは行かないが、どうも気持ち悪い終り方ではあった。
古代の神の”A mortal weapon cannot harm me.”って言葉が伏線になっている。寿命のある人間の武器はこの神には無力だけど、寿命がないアンドロイドが武器を使ったら、傷つけることができるっていう。一休さんの頓知みたいだね。
POLARISがサンドイッチを作っているシーンがカッチョ良いな。磁力を操る彼女らしく、手でナイフを握らない。
WARLOCKとDougの仲直りのシーンは頬を引っぱたくことで終息する。大変古典的かつ万国共通の青春ものっぽくて好きだな。
気に入らなかった点。古代の神は女神なのに、男性的に描いてしまった点。もしかしたら、DavidのCDGへの指示がGoddessではなく、Godだったのではと勘ぐってしまう。
それから、ANXF 20号のMiguelとのからみのシーンは全てSlineyが担当している点。彼はSPIDER-MAN 2099の画を担当している人なのだが、CDGに比べると劣るな。頑張って画を進化させて欲しい。
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