アメコミとラーメン

マリコ役の女優さんが素敵、The WOLVERINE




映画The WOLVERINE(邦題はウルヴァリン Samurai)を観たので、早速レビュー。今回もネタばれ多数につき、ご注意を。WOLVERINEのことについて書くのは4年振り。どうもキャラクター的にはそれ程好きじゃないんだよね。

まずは、気に入ったシーンや台詞等。最初の方に熊が毒矢で殺されるシーンある。このシーンが、後のラスボスとの対決前のシーンへの伏線だってのは上手い。座布団一枚。

そのラスボス対決前のシーン。何本もの矢を背中で受けて唐黷餮OLVERINEの姿。この姿は彼の一番カッチョ良い図だ。こんな負け方、なかなか描けない。

矢志田一族に忠誠を誓ったBlack Clanの一人、原田の日本語は、テレビシリーズHEROESのヒロの親友、中村(だっけ?)みたいで面白い。彼の他、原爆投下直前の長崎での日本兵の日本語もダメだったね。そいつが叫んだ名前を聞いて、正しい苗字が、吉田なんだか、矢志田なんだかわかんなくなっちゃったよ。(一瞬だけ)

日本の田舎の風景が長閑で良かった。撮影地は鞆の浦かな。設定では長崎。外国人の方が日本人のおいらより素敵な日本の風景を知っているのは悔しいな。

WOLVERINEとマリコがラブホテルに入るシーンは好き。WOLVERINEはラブホテルって何なのかをしらない。マリコはよく知っている。そのギャップが滑稽で面白いな。しかし、日本に行ったことのない、外国人はわかるかな。そのラブホテルには、地下牢、ナース・オフィス、火星の3部屋が空いている。その中で一番見たかった火星の部屋をWOLVERINE達が選択したのは、ナイス。それが大したことなく、寧ろショボいのも受ける。

ユキオ役の女優さんは個性的な顔だけど良い。彼女の武道の達人っぽいアクションは好き。最初はコイツの予知能力のお陰でWOLVERINEの居場所がわかったのかと思ったけど違ったな。

マリコ役の岡本多緒、すごく綺麗だった。外国人が好きそうな目の吊り上がった東洋人の顔ではないと思うが、おいら好みだったのは幸い。(そんなこと誰も聞いてない。)一方、彼女の最後の出番での後ろでまとめた髪はおいらの好みではない。(そんなこと誰も聞いてない。)演技がな・・・。

WOLVERINEが箸をご飯に突き立てることで、外国人には日本人のことはわからないと表現するところは良いな。

エンディング•クレジットの途中でのMagneto、Professor Xの登場は良い。映画X-MENで Professor Xが言った、ミュータントはWOLVERINE一人だけじゃないって台詞を再び使ったのは上手い。このシーンは、X-MENの次回作への予告なのだが、思わず拍手した。音を立てずにね。

ラスボスが死んだはずの矢志田ってのは、騙された。Viperが全て悪いんだと思ってたよ。Viperはラスボスにしては貫録ないので、そのまま終ってたらがっかりだったけどね。

さて、次に疑問点。原田が矢志田一族に忠誠を誓っているんだったら、WOLVERINEを助けるかな。どうもコイツが敵になったり味方になったりする動機がわからない。

それからViperが盛んに原田に毒吐いたり、マリコを爪で傷つけるのだが、何をやったのかさっぱりわからない。

最後は、気に入らなかったところ。まずは、小悪党、Viperは色々な能力があり過ぎ。毒を吐くぐらいにしてほしい。

ユキオの葬儀での喪服は酷いな。なんじゃありゃ。結構日本のことを正しく表現している部類の洋画なのに。服装で言えば、マリコの浴衣姿ももう一歩。この女優さん、てかモデルさんなんだけど、痩せているので、浴衣は難しい。衣装さんがもう少し頑張ってほしかった。

真田広之演じるところのシンゲンからの問いかけ、What kind of monster are you? に対しての返答、WOLVERINEって台詞は、予告編にいれて欲しくなかったな。この台詞、見せ場の一つで、芝居で言えば、「待ってました、日本一。」と声をかけても良いところ。もったいない。

マリコがいつ死ぬのかなって思ったら最後まで死なないじゃん。それはお約束違反だ。まさか次のX-MENでダケン(大っきらいなキャラクター。極悪人。)の母親になるとかいう設定にするんじゃないだろうな。

コメント一覧

管理人
IDIOT CANADIANさん:

コメントありがとうございます。
IDIOT CANADIANさんのロマンティックな感想成程です。
また、Scottの登場には大賛成です。
何故かこのシリーズの制作者は、Scottに冷たいのが残念です。
どちらかというと、内面的な描写を必要とするので、アクション映画にし辛いのかもしれませんね。
IDIOT CANADIAN
今年は、大作映画が数多く公開されていますね。

ウルヴァリン、個人的には凄く好みなタイプの映画でした。
マリコが死なないのも高評価です。
ローガンにとってマリコは、ピーターにとってのグウェンとも言うべき存在だと思います。
グウェンやマリコが死なない世界、というのは自分には喜ばしい世界ですから
マリコが生きている事が、ローガンからジーンを忘れさせる材料と成りうるであろう映画の結末は
自分には分かり易く歓迎できます。

それにしても、エグゼビアまで登場させるならば
スコット・サマーズも登場させて欲しかったという事だけは言いたいですね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「アメコミ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事