おのごろ嶋雑記

摂津と播磨、阿波と紀伊の狭間にあって四方睨みの淡路島の歴史と民俗。海の向こうを見て育った淡路人。ここからの話題を発信。

淡路島の自然を愛する会を応援しよう

2011年04月19日 | 淡路
 先日、淡路島の自然を愛する会の総会があり、久しぶりに仲間の顔を見たくなって出席をした。
 この会、会員は正会員64名、賛助会員16名、そのうち島外会員が数名いる。現在、会長の村上旭さんが入院中のため会長代行は人形寺祥弘さんである。その活動は、公費の援助は受けず年額2千円の会費収入のみで運営している健気な会である。
 事業活動の中核は三熊山の市有地を400平方米ほど借りて平成15年に開園した「淡路島野生植物保護園」の管理運営と貴重植物の自生地調査、島内各地へ出かけての写真展などによる啓蒙活動だ。
 なかでも、保護園の維持管理は大変だ。1月から12月まで毎月2~3日は作業に出ている。その仕事は、野生の貴重植物の育成、増殖だが、このためには園内及び周辺の樹木の枝切り、栽培植物の水やり、雑草除去、落葉除去と腐葉土作りなどの作業が欠かせない。
 また、貴重種の自生地調査も行っていて、今年は、大日ダム、諭鶴羽山、先山、柏原山などへのフィールドワークが計画されている。報告を聞くと、これらの活動に参加する会員は10名足らずで顔ぶれは毎年ほぼ同じだという。もっと多くの会員の参加と若い人の加入が欲しいとは、会員が高齢化するなか会の運営を一身に背負って奮闘している喜田剛史事務局長の弁だ。
 



淡路島の自然を愛する会のチラシ



淡路島野生植物保護園のチラシ
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淡路島に自生する草花で貴重種のいくつかを紹介します。写真は愛する会の提供です。
【参考文献】
『成ヶ島の植物』細田龍介(成ヶ島探検の会)編著・平成17年3月・兵庫県洲本市発行
『美しい淡路の花と緑』南光重毅著・平成19年3月・淡路県民局発行




[ハンカイソウ 樊かい草]
名は、大型な草であることから中国古代の武将樊かい(はんかい)になぞらえて名付けられた。多年草で花期は5~7月。



[オオルリソウ 大瑠璃草]
名は瑠璃色の花がさく大型の草から名付けられた。花期はあ6~7月。



[ツルニンジン 蔓人参]
根が朝鮮人参に似るところから名付けなれた。多年生の蔓草。花期は9月。



[スズシロソウ 清白草]
名は花がスズナ(大根)に似ているところから名付けられたという。多年草。花期は3~4月。



[ウラシマソウ 浦島草]
浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てたところから名付けられた。多年草。花は濃紫色。花期は4~5月



[アオテンナンショウ 青天南星] 
葉も花も緑色をしているところから名付けられた。
日本の固有種で、近畿地方から西に分布し兵庫県内の自生地は淡路島だけである。多年草。花期は4月。


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