2004年8月

８日
『DIGITAL DEVIL SAGA　アバタール・チューナー』
俺的総合評価：６９点
メガテン最新シリーズ。
トライブというグループに分かれ争い続ける世界ジャンクヤード。その争いの中謎の物体“ツボミ”より放たれた光に貫かれ、悪魔へと変身する能力を得る人々。それはとてつもない力を手に入れると共に他者を喰らわねば生きてゆけぬようになる。そして、力は暴走するが、その暴走を抑える能力を持つ謎の少女セラの存在により、世界は動き始める。

システムは秀作であるメガテンⅢのプレスターンを継承しつつ、新要素としてリンケージという合体魔法や特定属性の攻撃を反射吸収するウェイトスキルにより、駄目なシステムへと変貌させてしまっている。
リンケージなんぞ使うことほとんどない。そして、ウェイトスキルのせいでやるかやられるかの二択になってしまった。カジャやンダ系がまったく意味を無くしてしまっている。

仲魔のシステムもなくなってしまったので、新しい悪魔が出てきても楽しみがない。寧ろまたチマチマと相手の属性を探っていかないといけない分、めんどくさいなぁと思ってしまう。そもそもピクシーが仲魔にならないなんて、メガテンじゃない。

演出。これは今までのメガテンにない仕上がりになっている。さすがにFF程のＣＧではないですが。巨匠・板野一郎の演出により実にアニメチックなって、かなり良くなった。声もありで桑島法子・緑川光・銀河万丈・冬馬由美とかなり俺的に好きどころが満載で言う事なし。

そして、ストーリー。これがこのゲーム最大の落ち度。中途半端に尻切れで終わった上に、何の謎も解けてない（まあ、ジャンクヤードがどういうシステムなのかはわかったけど、誰がどういう目的でってのはまったく）。明らかに続編でますって感じ。当然、短い。ゆっくり派の俺でさえ４０時間かからず終わった。

しかも、やり込み要素としてもただ強くなるだけでたいして面白くない。

これはあの『ペルソナ２　罰』の二の舞だろうがっ！　里見直が全部悪い。『女神異聞録ペルソナ』が人気でたもんだからかなり勘違いしてるよ。戦闘は駄目になったし、といっても『罰』程ではないが。正直、かなり期待はずれ。