ずっと一緒だった、音楽がずっと一緒にいてくれた。
小学生の頃・・・ホントに小さかった保育園児の頃のこともいつか書こうかなと思ってるけど、
今日は小学5年生の頃かな?・・・その頃の話。
一人を・・・後で知った「独り」って漢字、寂しいよね・・・でも寂しいって思ったことは多分一度もない。
きっと自分では分からずに愛してもらえてワガママに生きてきたからだろうな。
だけど音楽だけはね、いつもいつもオレの心をノックして「こんにちは、今日はどうしてる?大丈夫?」って訪ねてきてくれた。
誰でもいいからそばに居て欲しいって思ったことはない。
勝手なんだ、すごく勝手なんだってわかってはいるけれど、それは「好きな人」でなければ意味が無いんだよ。
4年生から入部ができるブラスバンド、勿論入部した。
「太陽にほえろ!」のテーマがたまらなく好きだった、当然ドラマの中身も何もかも好きだった。
ジーパンとシンコの恋はオレの憧れだった、ジーパンが死んだ時のシンコのことを思うとオレは今でも涙が出る。
だから当然サックスを志望したけど籍が空いていなかった。
それで最初は良く解らなかったけどクラリネットを吹いた、パートは確か・・・セカンド。
華やかなリード・パートは元々中々クラにはセッテイングされることはない、だけどオレは本当に魅了されたんだよ。
何にって?うん、
あのワルツに、練習曲だし有名な曲じゃないから曲名は忘れちゃったけど。
クラのセカンドパートが受け持つ、ハーモニーの、真ん中へんを吹くんだけど、
・・・なんて言ったらいいのか・・・二度と食べられないくらい旨いチョコレートケーキを目を瞑って食べたみたいな(何言ってんだか、笑)「これ、ホントか?!参った、ホントに参った」って思ったんだよ。
衝撃っていうのはさ、何も打撃的なもの、激しいものばかりじゃないんだってもしかしたらオレはこの時初めて知ったのかも知れないな。
そう、それで先生の指揮棒が曲の終わりを案内してくれた後に思わず「・・・良い曲だなぁ・・・」って小声でつぶやいてしまったんだ。そしたら先生・・・大岩先生っていうんだ、専門はオーボエ。最高の指導者!・・・「おーい天野!彼女と踊ってるとこ、想像してたのかあ?(笑)」って(爆)
小学生のオレに彼女って・・・そんなあ、恥ずかしい・・・そこには、顔を真っ赤にしたクラリネットをもった少年がうつむいていた(笑)
ブラバン全員が爆笑して(笑)オレをからかって・・・いや、からかってなんかいない。全員で奏でたあのワルツの素晴らしいハーモニーを全員で味わったその後なのだから。
最高のバンドだったね。
人が人を意識する時・・・愛してしまう時。
きっとオレはこの時のことを思い出す。
毎朝登校しなきゃいけない「何年何組」の教室より断然放課後の音楽室で練習する方が何百倍も幸せだった。
大岩先生には本当に多くを教わった。
おっと、普通の教科の中の音楽の授業の藤本先生にも。
でも今日の本題、
オレはなんで一人は寂しくないか、ってこと。
ホルンの子が好きだった。
意識し過ぎて話し掛けるのも難しかったんだよ、家も近いし朝にもばったり会っちゃったりして、恥ずかしかった。
ある年のコンクールでブラバン全員が電車で移動・・・そうそうあるもんじゃないよね・・・その日は一日中彼女を見ていることができる。帰りの電車でも話し掛けられず(泣)駅の階段を下りてく、そうだね、最後のチャンスか・・・ほんの少しだけ話せた(笑)勿論しどろもどろで何を話したか全然覚えてない体たらく(笑)
思い切ってオレは大岩先生に相談するという中々の暴挙に。
だけど先生は、
何と!彼女にオレの気持ちを伝えてくれて、何をどうすることもできないこの小さな子供の想いを大切にしてくれて、大切なことを教えてくれたんだ。
後日先生に呼ばれて「彼女と話したよ、ちゃんと伝えた」「君の気持ちは知ってるって(マジか!何も言ってないのに)」
「でも、天野君、なんか優し過ぎて、気持ち悪い・・・って言ってたよ」
「私は人を好きになることは当たり前のことだし、悪い事でもなんでもないと思う。だけど思うんだよね・・・伝え方、伝わり方(多分、そういう内容の事を先生は言ってくれてたと記憶してる)も大事だと思う・・・あ、でも『上手に』ってことじゃない。」
「自分を、しっかり持とうよ。彼女に好かれることを目的にしないで。彼女が好きなら、好きでいていいんだよ。ずっとそれでいい」
全然わかんないです。
そりゃ無理だよ、クソ餓鬼にゃ(笑)無理ですわ。
でもね、今なら、少しはわかりますよ、先生。
本当に人を好きになったら。
愛しているなら。
それは「独り」じゃないですよね、
たとえ「一人」でも「独り」じゃない。
相変わらずちっとも上手にはなれないけど。
オレは。
ずっと変わらず、あのワルツを奏でたい。聴きたい。
ハーモニーの真ん中のパートはデカくても小さくてもダメ。
激しいだけでも優しいだけでも。
先生、オレ、先生に会えて本当によかったです。
人にとって一番大切な事を、あの時教えて下さって有り難うございました。
愛する人が、いないこと。それが「独り」なのだということを。
小学生の頃・・・ホントに小さかった保育園児の頃のこともいつか書こうかなと思ってるけど、
今日は小学5年生の頃かな?・・・その頃の話。
一人を・・・後で知った「独り」って漢字、寂しいよね・・・でも寂しいって思ったことは多分一度もない。
きっと自分では分からずに愛してもらえてワガママに生きてきたからだろうな。
だけど音楽だけはね、いつもいつもオレの心をノックして「こんにちは、今日はどうしてる?大丈夫?」って訪ねてきてくれた。
誰でもいいからそばに居て欲しいって思ったことはない。
勝手なんだ、すごく勝手なんだってわかってはいるけれど、それは「好きな人」でなければ意味が無いんだよ。
4年生から入部ができるブラスバンド、勿論入部した。
「太陽にほえろ!」のテーマがたまらなく好きだった、当然ドラマの中身も何もかも好きだった。
ジーパンとシンコの恋はオレの憧れだった、ジーパンが死んだ時のシンコのことを思うとオレは今でも涙が出る。
だから当然サックスを志望したけど籍が空いていなかった。
それで最初は良く解らなかったけどクラリネットを吹いた、パートは確か・・・セカンド。
華やかなリード・パートは元々中々クラにはセッテイングされることはない、だけどオレは本当に魅了されたんだよ。
何にって?うん、
あのワルツに、練習曲だし有名な曲じゃないから曲名は忘れちゃったけど。
クラのセカンドパートが受け持つ、ハーモニーの、真ん中へんを吹くんだけど、
・・・なんて言ったらいいのか・・・二度と食べられないくらい旨いチョコレートケーキを目を瞑って食べたみたいな(何言ってんだか、笑)「これ、ホントか?!参った、ホントに参った」って思ったんだよ。
衝撃っていうのはさ、何も打撃的なもの、激しいものばかりじゃないんだってもしかしたらオレはこの時初めて知ったのかも知れないな。
そう、それで先生の指揮棒が曲の終わりを案内してくれた後に思わず「・・・良い曲だなぁ・・・」って小声でつぶやいてしまったんだ。そしたら先生・・・大岩先生っていうんだ、専門はオーボエ。最高の指導者!・・・「おーい天野!彼女と踊ってるとこ、想像してたのかあ?(笑)」って(爆)
小学生のオレに彼女って・・・そんなあ、恥ずかしい・・・そこには、顔を真っ赤にしたクラリネットをもった少年がうつむいていた(笑)
ブラバン全員が爆笑して(笑)オレをからかって・・・いや、からかってなんかいない。全員で奏でたあのワルツの素晴らしいハーモニーを全員で味わったその後なのだから。
最高のバンドだったね。
人が人を意識する時・・・愛してしまう時。
きっとオレはこの時のことを思い出す。
毎朝登校しなきゃいけない「何年何組」の教室より断然放課後の音楽室で練習する方が何百倍も幸せだった。
大岩先生には本当に多くを教わった。
おっと、普通の教科の中の音楽の授業の藤本先生にも。
でも今日の本題、
オレはなんで一人は寂しくないか、ってこと。
ホルンの子が好きだった。
意識し過ぎて話し掛けるのも難しかったんだよ、家も近いし朝にもばったり会っちゃったりして、恥ずかしかった。
ある年のコンクールでブラバン全員が電車で移動・・・そうそうあるもんじゃないよね・・・その日は一日中彼女を見ていることができる。帰りの電車でも話し掛けられず(泣)駅の階段を下りてく、そうだね、最後のチャンスか・・・ほんの少しだけ話せた(笑)勿論しどろもどろで何を話したか全然覚えてない体たらく(笑)
思い切ってオレは大岩先生に相談するという中々の暴挙に。
だけど先生は、
何と!彼女にオレの気持ちを伝えてくれて、何をどうすることもできないこの小さな子供の想いを大切にしてくれて、大切なことを教えてくれたんだ。
後日先生に呼ばれて「彼女と話したよ、ちゃんと伝えた」「君の気持ちは知ってるって(マジか!何も言ってないのに)」
「でも、天野君、なんか優し過ぎて、気持ち悪い・・・って言ってたよ」
「私は人を好きになることは当たり前のことだし、悪い事でもなんでもないと思う。だけど思うんだよね・・・伝え方、伝わり方(多分、そういう内容の事を先生は言ってくれてたと記憶してる)も大事だと思う・・・あ、でも『上手に』ってことじゃない。」
「自分を、しっかり持とうよ。彼女に好かれることを目的にしないで。彼女が好きなら、好きでいていいんだよ。ずっとそれでいい」
全然わかんないです。
そりゃ無理だよ、クソ餓鬼にゃ(笑)無理ですわ。
でもね、今なら、少しはわかりますよ、先生。
本当に人を好きになったら。
愛しているなら。
それは「独り」じゃないですよね、
たとえ「一人」でも「独り」じゃない。
相変わらずちっとも上手にはなれないけど。
オレは。
ずっと変わらず、あのワルツを奏でたい。聴きたい。
ハーモニーの真ん中のパートはデカくても小さくてもダメ。
激しいだけでも優しいだけでも。
先生、オレ、先生に会えて本当によかったです。
人にとって一番大切な事を、あの時教えて下さって有り難うございました。
愛する人が、いないこと。それが「独り」なのだということを。