去年私が大規模なTNRをした場所。
たくさんの協力があってTNRできた場所。
TNR
Trap(捕獲する)
Neuter(避妊去勢手術)
Return(元の場所へ猫を戻す)
役所の方と会社の方に話をしに行き
許可を頂きました。
23頭耳先カット後リリース。
16頭保護し、譲渡しました。
16頭の子達は温かい場所で幸せに暮らしています。
リリースした23頭の子達。
1年経った今、残っているのは2頭だけ。
ほんとはね、みんな保護しておうちに入れたい。。
でも、無理なんです。。
私の中に残る苦しい想い。。
もう大規模なTNRはやめよう。。
いつ頃だったかな。。
反対側の場所で見かけるようになった光景。
TNRが終わっても
この置きエサはまた更に猫を呼ぶ。
過酷な中生きる子達
せめてお腹を満たせてあげたい。
きっと猫が好きな方が優しい気持ちで
置いてくれてるんだと思います。
またこの場所で繁殖は繰り返される。。
私がしたことは何だろう?
今を生きる猫達を救うこともできなかった。。
母猫がかからないようご飯で誘う。
1頭の子猫が保護器の方へ。
もう1頭は母猫のご飯の方へやって来た!
お腹が空いているようで
もの凄い食べっぷりだった。
母猫の横でがっつく子猫の首を掴みキャリーの中へ。
2頭保護!!
次の日同じ場所へ行ってみる!
もう1頭子猫がいる(>_<)
兄弟がいたんだね!
またも保護器をかけます。
保護器をかけていると一人の男性がやって来た。
「連れて行くんか?!」
70代ぐらいの男性はそう言いながら
バックから猫の缶詰を出しました。
私「はい。保護して里親さんを探します。
お父さんは毎日ご飯をあげに来てるんですか?」
おじさん「夕方だけな。」
そう言いながら缶詰を開けて猫達にあげだした。
私「お父さんそれあげちゃうと保護器に入らない(>_<)」
おじさん「殺すんじゃないよな?」
私「殺しませんよ(>_<)
昨日ここから2頭子猫を保護しました。」
おじさん「だからいなくなったんだな。捕まえてやるよ!」
そう言うとおじさんは素手で子猫を捕獲した!!
毎日ご飯をあげているおじさんだから出来ることです。
ごめんね。。
私「おじさん、母猫手術をするけどいい?」
3頭保護した子猫
最初は5頭いたそう。
1頭は早い段階でいなくなり
もう1頭の黒猫は近くで亡くなっていました。
悲しい。。
おじさんのうちにも猫がいるのだと言う。
仕事帰りに缶詰を持ってこの場所に毎日来ているそう。
無責任なエサやりなのかもしれません。
でも、この年代の方は特に
野良猫に手術をするという頭がありません。
ゆっくりわかっていってもらわなければいけません。
それから、たくんさんの紙皿はおじさんではなく
誰かわからないのだと言う。
おじさんはたまに片づけているんだって。
ご飯を置き、逃げるように去って行く。
苦情を言われることを恐れて。。
私「おじさん、あのキジは首輪をつけているよね。」
おじさん「あの子は捨てられた子だよ。」
エサがある場所に猫達は捨てられる。
そこなら生きていけると思うから。。
最後に保護した子も1頭で隔離です。
食べる量が少ない子猫は
朝、昼、晩とご飯をあげます。
でも私は慣れるまで朝、晩のみ。
お腹が空いた子猫達
こうしてご飯を待つようになります。
触れるようになったので2頭一緒になりました。
お腹を出し、ごろごろ言う。
こんなに可愛い子を何故捨てるのですか?
この子、音が怖いんだ。
トラックが通る音。
自転車が走る音。
きっと外飼いではなく
おうで飼われていた子だね。
抱っこもできる。。
この子を抱き、私は泣いた。
「迎えに来るから、ここで待っていて。
絶対にここにいるんだよ。」
そう言って仕事を終わらせ
車を乗り換え
この場所に向かう。
絶対にいる!!
だけど、キャリーに入れる時暴れるかな。。
嫌がったら諦めよう。。
現場に着き、あの子を探す。。
遠くでこっちを見ているあの子を発見!
「おいで、帰るよ!」
あの子は走って来たんだ。。
キャリーに近づき匂いを嗅ぐ。
「入る?」
横の扉を開けてみる。。
この子自ら入りました。。
汚れた首輪
もういりません!!
オスのこの子*時雨(しぐれ)*と名前が付きました。
秋から冬にかけて降る雨。
人の心を穏やかにしてくれるようなそんな雨
ふかふかが気持ちいいいことを知っている子。
帰ってから寝息を立てて爆睡だったんです。
初めて入る私のおうちで。
きっとお外は疲れたよね。。
これは今日の写真です。
しぐれ、あなたに一つだけ聞きたいことがある。
この場所に捨てられて行く所がなかったの?
それとも。。
あなたの飼い主さんが迎えに来るのを待っていたの?
by 会員K