奥さんのご両親がお見舞いに来てくれた。
タイミングが良かったというか、なぜかその日はなかなか起き上がれない日だった。
こんな事はいままで無かったのだが、どういう訳なんだろう。
虫の知らせなんて、まさにこのことを言うのか。
奥さんの母親は病気を押して見舞ってくれた。
身体の負担が大変であっただろう。
母親魂なんだろう、恐らくね。
本当に申し訳なかった、実家の手伝いをしないといけないのに見舞ってもらうなんてね。
13時前に来てから、母娘で色々と話せたようだ。
もちろん僕はその中には入らないから何を話したかはわかっていないが。
こういう状態になると置かれている立場がよりわかる。
二時間くらいいらしたか、帰るということで駅まで送った。
その車中では、「病身なので、何もできないがとにかくよろしく頼む」ということだった。
辛い言葉だが、黙ってうなづくしかなかった。
