ドリームメーカー

ボードゲーム日誌。以前はデュエルマスターズというTCGに嵌まっておりました・・・

もう一つの決戦

2008年12月02日 | 交流の一里塚
朝五時半に起床し、優雅に朝風呂としゃれ込み、宿を発つ。
試合場に着いたのは七時。試合開始である八時よりも1時間前にアップの為に集合するためである。いわゆる『現地集合現地解散』である。信州松本に!!

会場周りにはバスや乗用車がごったがえしている。流石は全国からチームが参加する大きな大会である。妻と息子達を先に車から降ろし、『指定駐車場に停めて来る』と父親らしい台詞を吐いた私には、とある計略があった。

この隙に、バッグの底に隠したデッキをポケットに目いっぱい詰め込んだのである。とはいえドリームメーカードリームリターンズマルコ・インソムニアの3つが精一杯であった。

試合が始まり、パンフレットをじっくり分析する。何しろ参加チームが100を超える巨大なトーナメント。
一回戦で負けてしまえばそれで終了だが、勝ち残ったとしても、試合と試合の間は一試合10分として、90分近く時間が出来るはずである。

タバコを吸いに行く振りをして、一緒に彷徨ってくれる彼にメールを入れる。
後は頃合いを見計らい、席を立つだけである・・・

次男坊のチームが勝利し、まずは一安堵。さて、狙い通りの時間が到来した。

彼との因縁は、意外と古い。
世間がサファイヤで沸きかえっている頃、片やヘブンズダーツ、片やグラザルドコントロールという変なデッキで熱戦を繰り広げたりもした。
デッキバトンのチームメイトまたは敵として鎬を削ったりもした。
深夜のメッセンジャーで、進路の愚痴を聞いたりしたこともあった。
全てが美しき思い出である。

極楽システムでの対戦では、本当にメッタメタにやられている。
武者震いをしながら待ち合わせ場所に立った。
松本城での史跡デュエルも考えたが、カラオケにしけこむことにした。

初めて会ったのに、初めての気がしない。
中年男と学生なのに・・・第三者が見れば親子ほどに見えるかもしれない。
しかし二人は紛れもない戦友なのだ。

時間が限られていることを侘び、対戦が始まった。

負けられない第一戦、ドリームメーカーを握り締める。
相手はどうやらクローシスカラー。
彼がジャックを使うことはないであろう。きっとコントロールだ。
2ターンにギフトバッタに成功し、3ターンもガントラと続く。
もちろん躊躇無く殴り始める。
いきなりデーモンハンドを踏んでバッタをどかされるも、殴り続ける強い気持ちがビートダウンの心意気である。
スーパーエメラルでシールド操作しているが、もちろん関係ない。
ストームクローラーが立つも、チョキパンでジャンケンに勝てばギリギリ勝利に手が届く。
このチョキパンは、帝都襲撃時にプラト氏から譲り受けた『パー』を出してるサイン入りイラストカードである。
もちろんこっちが出すのはwww
ラストトリガーが仕込んだサイバーブレインで、とどめはSAを得たチョキパンが指した。
この試合の勝利は、プラト氏のお陰である。

少し余裕の出た第二戦、ドリームリターンズを握り締める。
相手はどうやらドロマーカラー。グラザルドのにおいがぷんぷんしてくる。
いっぱい入れてるドローカードに嫌われている。辛うじて引いたバンジョーでバンジョーをサーチして山札の圧縮を進める。
そうこうしてるうちにグラザルド降臨。コンボパーツをすっかり落とされて涙目。
一度ケロケロジュピターに成功するも、タイフーンバズーカをクロスしたギガザンダで戻されハンデスされる。
もともと圧縮していた山札をギガザンダで削られLO負け。
グラザルドにやられるのは何回目のことであろうか??

タイとなった第三戦、マルコインソムニアを握り締める。
相手はどうやらデイガカラー。ちょっとどういうデッキかわからない。
こういうときは殴るに限る。
相手のエンドラパッピーをジャニットやコーライルで戻し、デッキエンジンの機軸を止めつつビートダウン。
彼のデッキの動きを見ることは出来なかったが、見てたら多分負けていたであろうw

ここで先ほど負けたドリームリターンズを再び握る。
またまた相手はクローシスカラー。でもマナのカードの系統が少し違う。
とはいえこちらはコンボデッキ。
相手のハンデスが来ないことを祈りながらパーツを集める。
さっきと違い、序盤からエナジーライトとドローが好調。
『ポコ丸』と書かれたユニバースゲートはお約束のように0ヒットだったが、とりあえずアレスでシールドを2枚割る。
しかし返しにドラグストライクにトラップコミューン打たれてアレス昇天。さらに効果でドルボラン出て他の場も一掃。
負けじとケロディナンスアンタップ×3からジュピターでシールドを0にする。
今度はドルボランがジャックに進化してジュピター破壊。思わぬ盲点である。
SA(リンパオトップかバンジョーサーチリンパオ)で勝てる状況だがそう簡単に引けるものではない。
そのうち、ダイダロス、ドラグストライク、パルピィと並べられる。
そして、スーパーエメラル、ドルマークス召喚。G0でモールス。ドルマとモールスでマナのバイオレンスサンダーが回収された。
ついにダイダロスがアタック。ドラグストライクが破壊され、効果でドルマがバイオレンスサンダーに進化する。
ダイダロスで2枚、バイオレンスサンダーで3枚。しかもまだジャックが場に残っている。まさかの瞬殺?と思った瞬間。
最後のシールドからサーファーが飛び出る。
そして最後のターン、手札にはケロディナンスとエナジーライトとフェニックス。
エナジーライトで2ドロー、ついにバンジョーを引き当てる。ケロディナンスでマナをアンタップしバンジョーからリンパオをサーチ。
そしてリンパオ召喚でこれはギリギリの逆転勝ち。
説明文の長さが物語るように本日一番の熱戦であった。

楽しい時間は立つのも早いもので、この時妻からメールが・・・
『どこでタバコ吸ってんの?あと2試合後に始まるよ』

名残惜しいが仕方がない、最後はやっぱりドリームメーカーを握る。
相手はリースカラーである。
パコからガントラを並べて順調な滑り出し。相手も3ターンルピア。
並べて殴って、トリガーも不発。
相手の4ターンに二枚目のルピアだったのが幸運だった。
最後は、SAリンパオで殴りきる。

もう一つの決戦は、接戦を制して4勝1敗。
極楽システムでの借りを少しは返せたであろうかw

足早に、息子の試合会場に戻り、今度はこっちに彷徨っておいでと再会を約す。
短い逢瀬であったが、熱い時間を過ごすことが出来た。

試合会場では、息子の試合が始まるところ。
父親の余韻を吹き飛ばすかのように、ハッスルな少年を投げ飛ばしてくれた。

ありがとう松本

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