日々是好日

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韓日戦争勃発!?―韓国けったい本の世界

2005年02月02日 | 書評
私が横浜に住んでいる最後の年である1991年だったと記憶しますが、横浜にある大きな書店で志水一夫著の「UFOの嘘」という本を立ち読みして衝撃を受けました。1990年11月にデータハウス社から発刊されているので、多分立ち読みをした時期は間違い無いでしょう。
今の今までそれなりに信じていたUFO情報の殆どが嘘・偽り、詐欺行為に近いものであり、それらの情報の矛盾や詭弁を繕う為の論理が「UFOの嘘」で明らかにされていたのです。
志水一夫氏が「UFOの嘘」が出てから4年後に「トンデモ本の世界―MONDO TONDEMO」が1995年の5月に発刊され、私はその本を即座に買い求め、今まである一定は信じていたユダヤ謀略論やフリーメーソンに関しての自分の中の偏見が改められ、なんて世の中は(私が騙され易いのかもしれませんが)色んな嘘情報が流れているものだ、と感心したものでした。
またその本へのツッコミもユーモア溢れるもので、読み物としても楽しめます。

オーム真理教の例を取るまでも無く、日本人には異様な偏見と妄想が存在していると考えていましたが、お隣の韓国にも似たような異様な偏見と妄想が存在している事にこの「韓日戦争勃発!?―韓国けったい本の世界」を読んで初めて知りました。
著者自身、「トンデモ本の世界」をキッカケにこの本を書いたとあるので、確かにツッコミ方は良く似ています。
日本人が欧米人に抱く根拠の無い優越感と、それの元になっている劣等感、また民間学者の考える異常な歴史(竹内文書やらに載っている古史古伝)が丁度韓国にもあるのです。
韓国人にとり日本人への誤った優越感と、複雑な劣等感、民間学者の異様な歴史などなど。日本人のトンデモな人達と全く考える手法は殆ど同じです。
曰く日本人は独創性が無く、日本人が独自に生み出したものは「タクアン、フンドシ、下駄」だけだ、と書かれたりしています。(一方、著者のツッコミは「タクアン、フンドシ、下駄が残っただけ幸いか」というもの)
他にも日本や日本人への大きな誤解や勘違いから、日本とは違う国家や民族が韓国けったい本では描かれています。
何と言うのか、はっきり言って笑えます。
逆にこの本を笑えない人は余裕が無いのでは、と思います。