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標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

芽吹き出した我が家の野草や木々たち:特にベロニカの清らかさを知る

2018-03-14 19:05:39 | 日記
先日も述べたように、我が家近辺の風景はまだ花盛りではない。しかし、視線を下に向けて歩くと、小さな花が咲いている。上には枯れ枝かと思えるが、よく見ると木々には芽が出ている。外気温は23度を超えていた。初夏の陽気だ。だが、室内はひんやりとしている。上着を羽織りたくなる。

さて、この時期地面に張り付くように咲き、鮮やかなブルーの小さな花がある。もともとヨーロッパ原産で19世紀末に日本に入った外来種で、洋名はベロニカ・ベドゥンクラリスという。和名はオオイヌノフグリだ。よく言われるように「みっともない和名」の代表格だ。

この花を愛でるときは、和名は忘れた方がよい。
「ベロニカ(ヴェロニカ)」には、もっと聖心な意味がある。

ヴェロニカは、カトリック教会・正教会の聖人の名とのこと。
エルサレムの敬虔な女性であるヴェロニカは、十字架を背負いゴルゴダの丘へ向かって歩くキリストを憐み、額の汗をぬぐうようにと、ヴェロニカが身につけていたヴェールを差し出した。キリストはその好意に応え、ヴェールで汗を拭きヴェロニカに返した。すると、奇跡が起こり、ヴェールに、キリストの顔が浮かび上がったという。


スーパーの駐車場脇に群生していたベロニカ


我が家の庭に、まばらに咲くベロニカ


ベロニカの隣には咲くナズナ


芽を出したフキノトウ


開きだしたフキノトウ


高台に咲くヤブレガサの若葉


林を背に芽吹きだしたオオデマリ


岩を背景にまだ咲いているスイセン


沈丁花の芽も出だした


挿し木のモミジも芽が出ている

芽吹きを題材に探してみると、庭の別な姿が浮かび上がった。とにかく今日は、みっともなくない「ベロニカ」の美しさと清らかさを味わった。
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