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歯科技工士・岩澤 毅

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)齋藤 孝【訳】

2010年09月18日 | amazon.co.jp・リストマニア
福澤諭吉の文章の勢いは再現されていないが、入手の容易さで○, 2010/9/18

By 歯職人

 本書は、名前までは知っているが、あらたまっては読む機会が中々無い福澤諭吉の『学問のすすめ』の別の入口になることを目指した「現代語訳」の新書です。
 現在の書店での入手の容易さの点では、福澤諭吉関係の著作では第一のものではないだろうか。
 福澤諭吉の文章のリズムと勢いはまた別の機会に触れるとして、福澤諭吉著『学問のすすめ』の内容を一度は読みたいと考える方には、適していると思います。
 日本の封建時代とその精神を終了させ、近代を切り開く際に必要とされに相当だった一冊と思います。福澤諭吉は、神棚に飾るのではなく、福澤の「実際人」としての経歴と実用の精神からも、「新書」として安価に「現代語訳」ととして手軽にアクセスする方法として本書は必要だったと思います。
 山頂に至る道は、様々用意されていると考えれば便利なことは良いことであろう。
 冒頭の第一編は、原文に一度は挑戦されても良いと思います。
 
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480064702/ref=cm_cr_mts_prod_img


齋藤孝のホームページ
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/


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ちくま新書
現代語訳 学問のすすめ

福澤 諭吉【著】 齋藤 孝【訳】
筑摩書房 (2009/02/10 出版)

251p / 18cm
ISBN: 9784480064707
NDC分類: 370.4
価格: ¥798 (税込)

詳細
近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』。
本書は歯切れのよい原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳である。
国家と個人の関係を見つめ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した彼の言葉は、全く色あせないばかりか、今の時代にこそ響く。
読めば時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力がつく。
現代にいかすためのポイントを押さえた解説つき。


学問には目的がある
人間の権理とは何か
愛国心のあり方
国民の気風が国を作る
国をリードする人材とは
文明社会と法の精神
国民の二つの役目
男女間の不合理、親子間の不条理
よりレベルの高い学問
学問にかかる期待
美しいタテマエに潜む害悪
品格を高める
怨望は最大の悪徳
人生設計の技術
判断力の鍛え方

著者紹介
福澤諭吉[フクザワユキチ]
1835(天保5)~1901(明治34)年。中津藩士、著述家、教育者、啓蒙思想家、「時事新報」の発行人。慶應義塾の創設に力を尽くした

齋藤孝[サイトウタカシ]
1960(昭和35)年生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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