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歯科技工士・岩澤 毅

北海道新聞 「ひと2014」 杉岡範明

2014年08月07日 | 森元主税


北海道新聞  2014年(平成26年)8月7日(木曜日)

「ひと2014」

杉岡範明(すぎおかのりあき)さん

滝川在住の日本歯科技工士会会長

 歯科技工士は、入れ歯、さし歯、銀歯、矯正装置などの製作や修理を担う。会員1万人を抱える全国組織・公益社団法人日本歯科技工士会(本部・東京)の会長に6月、北海道から初めて選ばれた。

 任期は2年。会員の待遇改善に向け、国や歯科医師会などと折衝するのが主な仕事だ。「歯科医、歯科衛生士と比べ認知度が低いが、歯科治療に携わる職人としてのやりがいを、若い世代に伝えたい」と意気込む。

 滝川高校時代はパイロットに憧れた。大学受験に3度失敗し、母親から「手先が器用だから」と勧められ、岩手歯科技工専門学校(現岩手医科大医療専門学校)に進学。「一人一人歯の色や形は違う。歯型の鋳造や研磨作業を経て、個人に合ったものを完成させていく物作りの過程が魅力的」と、すぐに引き込まれた。

 同校での教員を経て、1989年に専門学校の後輩だった妻三千子さん(56)と故郷の滝川に戻り、「北海道デンタル・システム」を開設した。三千子さんは「完璧を目指して手を抜かない」と夫の仕事ぶりを話す。

 趣味は半日がかりという愛車プリウスの洗車。「タイヤのホイールなどの細部に入り込んだワックスを綿棒で拭き取って仕上げ、車をさまざまな角度からしばらく眺めているのが好きなんです」。会長就任後、週に1度の東京出張があり、なかなか洗車の時間がとれそうにない。59歳。
(高田かすみ)

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