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カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

神様からの贈り物

2011-06-04 07:25:31 | 日記

今日の晴れのお天気は、神様からの贈り物です!今日カンナリゾートで挙式を上げられるお2人は、はるばるカンナで結婚式を挙げるためにアメリカから沖縄に来ました。新郎新婦はこの結婚と言うゴールに辿り着くまで大変な道を歩んで来られました。新郎は、一時生死の境をさまようばかりの病気で入院されていました。様々な困難を乗り越えて今日と言う日を迎えました。おめでとうございます!

多くのご友人たちも、カンナリゾートに駆けつけて来られるようです。私たちスタッフは、今日のこの日をきっといつまでも忘れないでしょう!何故なら、結婚式直前にホテルを襲った台風で施設環境が大変な被害を被ったからです。実際、結婚式が果たしてできるのか?・・・と毎日、毎日必死で全てスタッフが清掃、片付けに奔走していました。そして、今日の挙式直前までその作業は続きます。

カンナリゾートのチャペルは天井がありません。天井は青い沖縄の空です。真正面には果てしなく広がるエメラルドグリーンの海。雨が降れば、この式場は、使用できません。昨日までの雨が嘘の様に一転して晴れ晴れとした天候に恵まれました。カンナリゾートの挙式では、これまで雨天での式場変更はごく稀です。

こんな大変な確率での式場は滅多にありません。お2人の幸せを願いながら今日を迎えたウェディング担当の女性スタッフにも、神様がプレゼントを与えて下さったんだと思います。彼女は、このホテルに勤めるようになって、ウェディング担当をする事になり、ひとりで必死で学びながら、失敗を繰り返しながら今日まで来ました。スマートではないかもしれないけれど、心に素晴らしい感動を持って仕事をしています。彼女の名前は希さんです。希望の希は、ウェディング担当にぴったりの名前かもしれませんね。彼女にとって一つひとつの挙式が心に残っています。今日の1日は、彼女にとって素晴らしい1日になることでしょう!そして長く記憶に残る結婚式になると思います。幸せを作るプロフェッショナルに乾杯!

 


ホテルで働くと言う事

2011-06-03 06:46:55 | 日記

ホテルで働くと言う事は、華やかな仕事もあります。楽しい事もたくさんあります。苦労もたくさんあります。お客様の一瞬の喜びために費やす時間の積み重ねが、ホテルでの仕事です。天候、花の咲き具合、機材の準備、清掃、スタッフの配置調整、お客様同士の動線調整などなどが複雑に絡み合っています。最高の瞬間を過ごして頂くために何時間も何日も掛けて準備を行い、何度もチェックをして当日を迎えます。

そして、その瞬間のゲストの笑顔がこれまでの苦労を全て喜びに変えてくれます!ウェディングの場合は更に神経を使います。中心になるスタッフは、ほぼ毎日、ウェディングの当日に向けて神経を配り調整を図り周りのスタッフへの協力要請を行っています。カンナリゾートヴィラのように従業員が50名弱のホテルでは総務も経理もウェディングの際は、全員で協力して準備をします。特に、カンナリゾートは、エア-チャペルなので、天候によっては、当日ギリギリまで挙式会場の判断を待ちます。雨天は、急遽会場変更しなければなりませんので、2会場で準備を進めます。レストランの営業時間と滞在のお客様への配慮やアナウンスもあります。

ここまで思い込んでウェディングを行っていると挙式の日は、全スタッフが涙、涙、涙です。プロは、泣くななんて言えません。お客様に一切のご心配を掛けずに最後まで務める事はとっても難しいことですが、一つひとつ話し合って作り上げています。音楽イベントもそうです。中心者、企画担当は、女性スタッフです。企画から演奏者へのアプローチ、演奏内容、演奏者の実績などを事前に確認してカンナのゲストにふさわしいか雰囲気に合っているかを検討して、経費計上。予算に合わせての集客計画と社内への告知。業務連絡で食事が付くイベントは、料理長やFBスタッフと打合せ。もう、このスタッフの働きは映画の主人公にもなれそうなくらいの仕事量です。こうして、開かれた演奏会は、これまで大成功で幕を閉じています。今月から始まった「満月からの贈り物:シリーズでクラシックを身近に感じて頂ける演奏会」を始めました。6月の第一夜は、4月2日のチャリティーで歌って頂いた「バリトンの具志史郎さん、ソプラノの糸数知さん、にピアノの運天暢子さん」の3人の素晴らしい演奏会です。まさしく満月の贈り物第1夜にふさわしい方々です。ホテルは、地域の人々との交流、海外からのゲストの快適な滞在、国内旅行者の方々へのおもてなしをイベントだけでなく、普段から地道に考えさらに魅力あるホテルを作りたいと考えながら日々仕事に望んでいます。

 


ウェディングを控えて

2011-06-02 07:58:21 | 日記

6月4日(土)にカルフォルニアからのウェディングゲストが来館と挙式。以前にカンナリゾートに宿泊されて色々と挙式を検討した結果、カンナリゾートで式を挙げて頂くことなりました。

カンナリゾートは、1日1組の挙式でホテルとお客様が直接話し合って挙式プランを作り上げます。いわゆるオリジナルの結婚式です。大きなホテルやブライダル会社と違って一つひとつ個性のある挙式が生まれています。

カンナリゾートのチャペルは、青天井で海が目の前に広がるエアーチャペルです。雨天の場合は、プロムナード(共用廊下:ただの廊下ではありません。個性的でとっても素敵な雰囲気で海外の教会に行った雰囲気です。)に赤い毛氈の上に白いレースの縁取りのバージンロードを作り上げます。両脇に参列者が着席すると言うとっても素敵な雰囲気です。

以前、米軍の方の挙式がプールサイドで行われました。カンナでは、場所もガーデンウェディングを含めてると4ヶ所の場所が選択できます。その上、その日はお二人だけの時間が豊かに贅沢に流れます。私は、3/2の結婚式と思っています。お2人のための時間を3人のスタッフが掛かりきりでプラン作りをします。ホテルブライダルと言うと1日に数組の結婚式が行われていますが・・・カンナリゾートでは、全てのスタッフがお2人のためにその日1日働きます。調理・料飲スタッフ、フロントスタッフ、庭園スタッフ、ハウスキーパー、ブライダル企画スタッフなどなど・・・。小さなホテルだからこそできること。私たちは、このこだわりを大切にしたい。1日1組。お客様と直接の会話で作り上げる挙式。ブライダル会社さんとの契約や提携は、このこだわりが守られないとご一緒はしないと頑なに守っています。これからのお2人の幸せと永遠の誓いをこの一瞬に刻み込むスタートの瞬間を大切にしたいと考えています。


自然の猛威

2011-06-01 09:43:25 | 日記

カンナリゾートヴィラが台風の猛威の中、庭園の木々が大きな被害を受けてしまいました。ヤシが80本も倒れてしまい・・木々の緑は潮風で枯れて茶色に変色し、ハイビスカスやサンダンカなども花の姿がかけらも見えなくなってしまいました。自然の猛威の中で立ち尽くす意外に何もできなかったとスタッフの言葉。

ちょうどこの時期、26日夕方から東京へ帰省中でした。電話での被害状況は刻々と確認をしていましたが、昨日夕方18時頃ホテルに帰着して、庭園を巡回して、被害を目の当たりにして言葉をなくしてしまいました。そして、スタッフの苦労がしみじみと思われました。

自然の猛威の前にと考えると、3.11の東北関東大震災を真っ先に考えます。TVで見た恐怖の映像が蘇ってきます。もちろん比べ物にならないことは充分承知の上で・・・。ただ人は、自分自身に降りかかった現実に心を奪われてしまうものですね。東北関東大震災の何万分の一かもしれない現実にも感情が高ぶってしまいました。このような感情が、東北関東大震災での被災者の方々への復興への姿をさらに熱く応援するきっかけになりそうですね。

一昨日、思わぬ人からの一本の電話。私は、その時この電話を東京で受信。それは、バリトン歌手の具志史郎さんからの電話でした。台風被害のお見舞いの電話でした。その時は、お電話を感謝して終えて翌日。スタッフの一人と電話で話をしていたら、具志さんが台風被害の後処理に手伝いに来てくださっていた・・・と聞いてびっくり!心配と言う思い、行動に移して頂いたことに驚きと感謝と歓びが心を満たしました。私たちは、多くの人たちと関りながら生きています。決して一人ではありません。東北関東大震災が起きて日本人の中に、本来日本人が持っていた魂が揺り動かされて目覚めたように思います。人の目や関心がお金・経済にあったちょっと前までと違う価値感が芽を吹き始めているように思います。

不幸が現実、目の前にあるけれど、その先にある未来は、決して不幸ではない!それは、心の持ち方次第で変わるはず。人との関り方をもっと大切にしよう!心を砕く時間をもっと大切にしようと今回の東京で感じた事。


沖縄にリッツカールトンが来る!

2011-05-26 07:48:26 | 日記

先日、新聞発表で現在の喜瀬別邸をリッツカールトンが運営を行うとの発表がありました。沖縄に世界でも有数なホテルが来るというのは、素晴らしいことです。沖縄の観光にとっても、ホテル品質にとっても底上げになるきっかけになるといいですね。

現在の沖縄の観光産業は、これまでに無く低迷している状態で安売りが定番化しつつあります。安く売ると言う行為は、サービス品質を低下させてしまう危険があります。お客様にとって安いと言うことが、沖縄品質の低下につながるイメージになってしまう事がとても恐いのです。このカンナリゾートヴィラも販売戦略を今後どう立てていくの大きな課題になっています。私たちは、このホテルにしかないサービスや品質を維持することで、このホテルに見合った価格設定を維持しています。高いと言われる事もあります。安いと言われる事もあります。ホテルが持つ品質やサービスを受けたお客様、それぞれの価値観がその支払うコストへの意識となります。出来る限り、一定の品質を保ち変わらないサービスを提供していくことがホテルの価値だと思います。

世界で名だたるホテルが沖縄に来る。しかも、沖縄北部に・・・私たちのホテルから1時間も掛からないところにあります。私は、ホテルがより人間味溢れ、故郷に帰って来たかのように、または我が家の様に過ごして頂ける環境作りを心がけています。たった42名の従業員が、このホテルを支えています。お客様からは、従業員一人ひとりの顔が良く見えるホテルです。このサイズだからできることがたくさんあります。リッツカールトンとはまた違った雰囲気やサービスを創り上げて行く楽しみがあります。

カンナリゾートヴィラの魅力は、他のホテルに無い魅力がふんだんにあります。食事のレベルの高さ、スタッフの距離感、あふれる自然。豪華ではないけれど、くつろぎやすく温もりのあるふわ~とした幸せを感じて頂けるホテルです。これからも、この雰囲気を大切に守りながら自分たちらしいホテル作りを行って行きたいと思います。