お兄ちゃん日記

2017年9月14日、今日からこのブログでやってみることにします。

童謡詩人 金子みすゞの世界

2024-05-06 04:58:33 | 日記
童謡詩人 金子みすゞの世界


僕は,半年ほど前からFBFの週に一度程度のライブ配信を聞いています。
その中で、童話詩人の金子みすゞさんの詩を紹介解説してます。
彼女は朗読家でもあるようなので、とても優しく心に沁みる朗読を聞かせてくれる。
詩人金子みすゞという存在を僕はそれまで知りませんでした。
調てみると大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した童謡詩人で26歳で夭逝するまで約500編の詩を遺し た方のようです。
何点か作品を読みましたが、共通してると感じたのは「違う存在」です。
中でも代表作の一つ「みんなちがって、みんないい」が好きです。
『私と小鳥と鈴と』
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

人間を含めて地球上の全ては、違うから生まれることができ、違うからそれぞれが存在することができる。
この金子みすゞのまなざしになるには、人間中心、自分中心では成り得ない。
この作品で強く感じたのは、題では『私と小鳥と鈴と』だが、最後の一行前は「鈴と、小鳥と、それから私」と、「私」の位置が変わっている。
「私とあなた」ではなく、「あなたと私」になった時、初めて自分優先ではなく、「みんなちがって、みんないい」というまなざしが生まれるということなんだろう。
他にも好きになった作品が何点かありますが、童話詩人金子みすゞの素直で
わかりやすい表現には優しさと芯の強さを感じました。
素晴らしい詩人と出会えたことに感謝です。
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