遅番だったのを綺麗さっぱり忘却して普段の時刻どおり出勤。
職場入口そばに席を持つA氏からぼそりと「遅番ですよ」と言われ、慌てて元来た道のりを戻る。
1時間の空白期間、「充電、充電」とひとりごちながら街を徘徊する。
気にいった店も、気にいるだろう店々もいまだシャッターを閉ざしたままの午前8時。
乾いた空気、未明の冷気に昨日の営みの総てが吹き去らされて、骨組みばかりと映る、今朝の街並み。
人工物が人工物らしさを初めて見せるのは、もしかしたら廃墟然とした姿を露呈したときなのかもと思いながら。
この街のBBAは信号を知らない。
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