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震度5強観測の地下は「地震の巣」…陸のプレートの下に2種類の海のプレート

2023-05-12 05:47:47 | ニュース
震度5強観測の地下は「地震の巣」…陸のプレートの下に2種類の海のプレート
2023/05/11 21:35
関東地方の地下は2種類のプレートが沈み込む複雑な構造をしている。今回の地震はフィリピン海プレート内部で発生した=気象庁の発表資料より 【読売新聞社】
(読売新聞)
 11日に最大震度5強の地震を観測した関東地方の地下は、世界でも珍しく、陸のプレート(岩板)の下に2種類の海のプレートが沈み込んでおり、ひずみがたまりやすい「地震の巣」だ。地震を誘発しやすい構造だが、真上には人口や家屋が密集している。専門家は「震源の場所によっては地方で起きる場合と比べ、被害や混乱が大きくなる恐れがある」と警鐘を鳴らす。

 気象庁によると、関東地方では、陸の「北米プレート」の下に「フィリピン海プレート」が南から北へと沈み込み、さらにその下には「太平洋プレート」が東から西へと沈み込む。今回の地震は、フィリピン海プレートの内部で発生した。同庁は「今後1週間ほどは同じ程度の揺れに注意が必要」と呼びかけている。

 東京大の加藤愛太郎教授(地震学)によると、関東地方の地下はプレートが入り組んでいるため、境界部や内部にひずみがたまり、地震を誘発しやすい。さらに、地震の揺れを大きくしやすい砂や小石などが厚く堆積たいせきした地層の場所が多く、「たとえ1週間が過ぎたとしても、大きな地震が再びいつ起きてもおかしくない」(加藤教授)。

 政府は、マグニチュード(M)7級の首都直下地震の発生確率について「今後30年以内に70%」と見込む。過去には、1923年の関東大地震や1703年の元禄関東地震のようなM8程度の地震も発生している。

 加藤教授は「今回の地震で揺れが小さかった地域も、『対岸の火事』と捉えず、住宅の耐震化や避難経路の確認など、一人ひとりが可能な備えを進めるべきだ」と呼びかけている。



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