へんねし日記

非きさんじ系男子のあたん

信じるか信じないかはあなた次第11

2023-07-17 13:34:27 | 日記

京都には北陸出身者が多い

ご多分に漏れずウチの親もそう

僕が年少さんになった年のこと

夏休み親の実家に預けられることに

兄と2人だけで雷鳥に乗せられる

乗り換え駅で待っている親の兄弟にピックアップ

されてローカル線で祖父母が待つ家へ

生まれて初めて親と離れ離れになる寂しさと不安

のせいで泣いた

ですが親曰く迎えに行った時には我が家のように

振る舞っていた

翌年からは祖父母に会えるのが楽しみに

そんなことを思い出したこともあり何時もはバイ

クで行く墓参りを電車で行くことに

ノスタルジーに浸るためサンダーバードの窓側の

指定席を予約

発車間際隣に女性が乗って来た

女性はホームにいる人と手を振りあう

電車が出ると女性が「すみませんでした」と謝っ

たのに仕事の癖で笑顔で「いえ」と答えた

それが悪かったのか女性の独り語りが始まる

女性は親の介護のために会社を退職し実家に戻っ

ショートステーで預かってもらえることになった

ので旅行をすることに

大学が京都だったので初日は京都在住の同級生と

プチ同窓会

二日目は北陸の人気観光地へ

女性は自分のことを語り終えると「ご旅行ですか

?」「どこまで行かれるのですか?」と質問攻め

勢いに気圧されて正直に答える

「どんなとこですか?」に「限界集落」て嘘をつ

きゃ良かったのですが~

数少ない観光客向きのスポットや特産品について

話してしまう

「一緒に行ってもいいですか?」に断る理由が見

つけられず了承することに

ノスタルジーに浸るためにヘッドフォンや本を持

って来なかったことを後悔した

乗り換えて親の里に着くとタクシーの運転手さん

に貸し切りで観光地を巡って貰うことに

会話の中でウチの親が運転手さんと同級生と分か

ると安くしてもらえた

女性は観光スポットで天然素材の特産品を嬉々と

して買う

そして墓参りを済ませ温泉旅館へ

チェックインを済ませ担当の仲居さんの「お荷物

を~」に女性がカバンを渡した

部屋は別々やと思っていたので「え~!」

温泉というてもメディアが取り上げるようなとこ

ではありません

良くも悪くも隠れ宿

ワケありらしいカップルをチラホラ見かける

墓参りで利用する宿

ここで揉めたらややこしいことになるし使い難く

なる

言葉を飲んで部屋へ

お風呂に入り食事を済ませると手持ち無沙汰に…

いたたまれなくなった僕は「飲まなやってられる

か!」と近くの店にお酒を買いに

女性もついてきます

お酒とアテを買い部屋に戻る

女性もカクテルなどを買っていた

酔うて寝られるという安心感に包まれる

小一時間ぐらい経った時のこと

女性も酔いが回ったような感じに

そして「親は好きだし介護は嫌じゃないけれど…

」と涙をポロリ

その姿を目にし女性を迷惑だと思っていたことを

恥じた

翌日女性の本来の目的である人気観光地を散策し

帰路につく

山陰線で帰っていく女性を見送りバス乗り場へ

バスを待っている時に2人だけのグループLIN

Eが作られていることに気づかされる

「何時の間に…」と苦笑

それからショートステイで預かってもらう時など

にウチに来るように

女性からのリクエストではなく僕からの提案

ガス抜きの相手になるために

女性のお陰で地元民だからこそ行かない京都三大

祭りの見物や人気の神社仏閣にお参りすることが

出来ました

笑福亭晃瓶さんと〇きえちゃんの爆食に遭遇出来

るかもとNさんのお店にも

そして「私のこと好き?」と訊かれた時に満面の

笑顔で「好きですよ」と答えたら押し倒された

「何で僕なの?」と訊いたら「何をしても受け入

れてくれるから」

学生時代に同級生から似たようなことを言われた

ことを思い出した

黙ってりゃ可愛い人ですし寸胴ちっぱいという奇

跡のバディの持ち主

拒否なんてとんでもない

ウェルカムです

つかず離れの関係が心地よく感じる今日この頃で

信じるか信じないかはあなた次第