「足らざるところを集中的に審議され」―衆議院議員が参議院本会議場でこう発言したことが、野党の猛烈な反発を買ってしまった。憲法改正のための国民投票法案が先週末に衆議院本会議で可決されたことを受けて、今朝11時から参議院での質疑が始まった。私も4人の提出者の一人として、これからほぼ連日答弁に立たねばならない。緊張して挑んだ。私の答弁は自民党の議員に対するものであり、10分でスムースに終わった。
ところが、民主党の簗瀬進議員が衆院での審議時間について、法案の提出後は、たった58時間と政治改革法案の122時間、郵政民営化法案の120時間、教育基本法案の106時間に比べて短すぎると質した。これに対して、保岡興冶議員(自民党)が、衆議院では、法案審査に入る前に50時間ほどかけて調査や論点整理を行ったので、合計では100時間を超えており、「参議院におかれては、ゼロから議論を始めるのではなく、これらの衆議院での審議を踏まえて」云々と冒頭の発言へとつなげた。
参議院野党の主張は、これこそ参議院を蔑視したものだということで、発言直後から議場は騒然となり、なかなか収まらなかった。後の共産、社民の質疑者が、(保岡氏は)この場で謝罪し、発言撤回をせよと迫った。個人的には、ここは「いらざる不用意な発言をしてしまい、申し訳ない」と謝罪してしまった方がいい、と思ったものの、国会のしきたりとしては、予定されざる質問に答えることは認められない。このため、後に議院運営委員会での協議に持ち込まれた。最終的に夕方までもつれこむなど、波乱含みのスタートとなった。
さらに、社民党の質問に答弁者(葉梨康弘氏=自民党)が、「良識の府とされ、紳士、淑女の集まりである参議院でこうして答弁に立たせていただくことは大変名誉であり」とやったことにも皮肉に聞こえたのか、かなりの反発があった。これは、自民党のなかにも「余計なことを」との思いが強かったようだ。私自身、衆院、参院あわせて一つの院にした方がいいと思っているものとして、この審議、よほど気をつけて発言しないと、あらぬところで、揚げ足をとられかねない。よくよく肝に銘じたい。
ところが、民主党の簗瀬進議員が衆院での審議時間について、法案の提出後は、たった58時間と政治改革法案の122時間、郵政民営化法案の120時間、教育基本法案の106時間に比べて短すぎると質した。これに対して、保岡興冶議員(自民党)が、衆議院では、法案審査に入る前に50時間ほどかけて調査や論点整理を行ったので、合計では100時間を超えており、「参議院におかれては、ゼロから議論を始めるのではなく、これらの衆議院での審議を踏まえて」云々と冒頭の発言へとつなげた。
参議院野党の主張は、これこそ参議院を蔑視したものだということで、発言直後から議場は騒然となり、なかなか収まらなかった。後の共産、社民の質疑者が、(保岡氏は)この場で謝罪し、発言撤回をせよと迫った。個人的には、ここは「いらざる不用意な発言をしてしまい、申し訳ない」と謝罪してしまった方がいい、と思ったものの、国会のしきたりとしては、予定されざる質問に答えることは認められない。このため、後に議院運営委員会での協議に持ち込まれた。最終的に夕方までもつれこむなど、波乱含みのスタートとなった。
さらに、社民党の質問に答弁者(葉梨康弘氏=自民党)が、「良識の府とされ、紳士、淑女の集まりである参議院でこうして答弁に立たせていただくことは大変名誉であり」とやったことにも皮肉に聞こえたのか、かなりの反発があった。これは、自民党のなかにも「余計なことを」との思いが強かったようだ。私自身、衆院、参院あわせて一つの院にした方がいいと思っているものとして、この審議、よほど気をつけて発言しないと、あらぬところで、揚げ足をとられかねない。よくよく肝に銘じたい。