赤松正雄のブログ

公明党・衆議院議員。国会での出来事を中心に、今、世界で日本で話題となっている様々な出来事をどう受けとめればいいかを解説。

C型肝炎訴訟の仙台判決の意外性。治療費への公的助成に大反響

2007年09月07日 | Weblog
 血液製剤「フィブリノゲン」などを投与され、C型肝炎ウイルスに感染したとして、東北地方に住む男女6人が国と製薬会社を相手に起こした訴訟に対する仙台地裁の判決が7日にでました。結果は意外にもこれまでの4地裁とは全く違い、国への賠償請求が初めて認められないというものでした。内容的には殆ど同じ性質を持った訴訟なのに、180度違った判決がでるというのは、なかなかミステリアスな感じがします。全国5地裁の最後にでた判決だけに、これまでの全てを踏まえたものともいえ、単に4対1とは言い切れない側面もあり、C型肝炎訴訟は振り出しに戻った感もなきにしもあらずです。どうしてこうなったかは分かりませんが、裁判の鍵を握る裁判長が仙台だけが女性だったことと無縁ではないような気が私にはしてなりません。

 ところで、昨6日の公明新聞に「C型肝炎に公費助成」とのトップ記事がでたため、嬉しい反響がありました。今まで長い間議員をしていますが、こんなに喜んでもらえたファックスも珍しいといえるほどのものを西宮市の女性から頂きました。この方は、統一地方選挙の直前にC型肝炎が発見され、インターフェロン治療を医師から勧められたといいます。しかし、選挙が終わってからの治療開始にしたため、4月から導入された高額医療費の立替払いが不要になり、大助かりになったことも触れられていました。

 ご自身もさることながら、周辺にも肝炎で悩む人が多いことから、こうした治療にかかわる費用に対して公的な助成がなされることに多大の期待をされていることがうかがわれました。どの範囲にまで助成の手を及ぼすかは、これからですのでしっかりと目配りをしないといけないことを改めて感じたしだいです。