Mr.トリックの科学・自然・子育て論議

どんな科学マジックでもすぐそのトリックが見破られるMr.トリックが、科学や自然それに子育てについて語ります。

悩ましい!コロナ禍での自然体験活動

2021-09-08 05:54:30 | 日記

「コロナ(に感染するの)が心配で参加できません。」
この言葉を昨年来どれだけ聞いたことだろうか。
即、反論できるわけでもなく逆に
「そうですよね。」
と答えていた(心配になるのは当たり前のことだ)。
今年になってもそれは続いている。
主催者側からのキャンセルも相次いでいる。
見かけ上は忙しそうにしている私ですら、キャンセルされた活動は4月以降、数件に及んでいる。
キャンセルされたからといって、明日の食事に困るほどではない。
にもかかわらず、準備してきたことへのキャンセルの精神的ダメージは大きい。
そんな中、参加条件を制約した自然観察会は細々と続けている。
9月4日のわくわく科学工房主催の親子自然観察会もその一つであった。
募集範囲は、昨年以降、横手市内の親子20名と決めている。
定員を超えたら抽選で決定。
この日は、参加希望者のキャンセルもあって、参加者は親子8組のちょうど20名となった。
ちょうど1週間前、下見をした際、わくわく科学工房のメンバーで確認をしていた。
もし、横手市内で1校でもコロナ感染のため休校となったなら、あるいは市内にそれが広がる状況があったなら即中止か延期ということだ。
今や人数限定のイベントであっても当たり前になっている、事前の健康チェックや現場での体温チェックそれに消毒はどんな観察会においても行っている。
マスク着用は義務だ(熱中症対策ではずことはあっても一定距離を保つことは当然のことだ)。
声が届きにくい場合は、携帯マイクを使いながら話す。
できるだけ大きな声を出さないためだ。
観察会では、飲食は控える(水分補給はあっても)。
参加者は連絡先がはっきりしている方に限る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
主催者側となったらあれこれ、気を回さねばならない。
およそコロナ禍の前までは考えられなかった事態である。
ここまでしてイベントはやらなければならないのかなと考えてしまうこともある。
イベントがどれだけ社会的意義が大きいことかと確信を持てたとしてもそうだ。

8月11日以降、秋田県の警戒レベルは3から4へと上がった。
いっそう慎重にならざるを得なくなった。
今週11日は、県内の小学生を対象にした自然体験活動(「釣りキチ三平の里子ども自然体験塾」)がある。
それも主催者側の配慮によって横手市以外の子どもたちは断らざるを得なくなった。
いつも市外から参加している子どもの表情を思い浮かべると残念でしょうがない。

実施するにしても制約された条件ばかりがついて回る。
仕方がないこととはいえ、つらいことが多い。
いっそのこと
「当分の間、活動は自粛したい!」
と言えたらどんなに楽だろうか。
コロナ感染を広げてはいけないーこれは当たり前のことだ。
しかし、だからといって現段階ですべての活動をストップさせるのもどうかと思う。
だから、それだけは避けている。
なぜなら、やめてしまえば思い描いている願いは一歩も進まないからだ。
今まで続けてきた思いはどんなことだったろうか、何のためにがんばってきたのか。
「あなたの好きな活動でしょう。」
といわれたらそれまでだが、だとしても毎回悩みながら築き上げてきたものだ。
これからも、これまでそうしてきたように自分のできる対策をし、悩みながら進めていくしかなさそうだ。
そのことが小さな歩みであってもいつかは大きな前進へとつながることだろう。

今週金曜日には、視覚にハンディキャップを持った支援学校の子どもたちへの自然ガイドが待っている。
コロナ禍にあってもそして様々なハンディを背負いながらも私という人間をガイドに選んでくれた方たち、子どもたちに感謝しながら最大の力を発揮しよう。

コロナ禍にあっても大切なことー限られた条件の中でベストを尽くす、当たり前のようでいて難しいが、参加者共々実施して良かったと言えるようにしていきたいものだ。

※タイトルの「悩ましい」意味は、本来の意味とはそれるとは思いますが、最近は(タイトルのような意味でも)頻繁に使われているようですので、ここでも使わせてもらいました。

コメント
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