今から20年ほど前の自分が30歳過ぎの頃、仕事終わりに週2~3日ペースで明石駅から徒歩10分のいわゆる〈スナック 〉『炎』へ一人で通っていた。 お酒はそれほど好きではなかったが、今思えば、当時70歳過ぎの淳子ママに会うためと酔っぱらうために通っていたフシがある。 そんな好きでもないお酒の中でも特にブランデーを好んで飲んでいた。 もちろん(?)ロックで。 全く飲めない訳ではないので、調子に乗って一晩でボトル1本を飲んだりしていた時期も。 今では絶対にそんな事はしないが。
本題はそこではない。。
当時、スナック『炎』は連日常連さんたちで賑わっていたが、行った時はほぼ毎回、カラオケ歌詞モニター横で品の良いロマンスグレーのおじさん:アキラさん(どうも源氏名、、、本名は違うと本人から聞いた)がいつも必ず同じ曲を唄っていた。 それが「夜霧の第二国道」。 その時は誰の曲かも知らずに「アキラさん、また唄ってるよ。。」くらいの感覚で聴いていたが、ある時、それがフランク永井の曲であること知った。(たしか、これもアキラさんから聞いたと思う。) フランク永井と言えば、子供(小学生)の頃に「紅白歌合戦によく出場しているベテラン歌手」くらいの認識しかなかったが、「夜霧の第二国道」が本当はどんな曲かを聴いてみたくなり、フランク永井のベスト盤CDを1枚購入してみた。 そこで、初めて知った事実、、、「アキラさん、かなりアレンジしとるやないかーい!」と「フランク永井、歌、めっちゃ上手!」。 それから、フランク永井のCDを買い漁ったが、フランク永井は1985年に事故(事件)により、事実上、表舞台からすでに退いている状態で、同じ曲・有名曲の入ったCDしか手に入らなかった。 それでも次々とCDを買い集め、どっぷりフランク永井の世界ハマっていった。 「有楽町で逢いましょう」「君恋し」「おまえに」がフランク永井の曲だと知ったのも、まさにこの頃だった。 (続く)